1999年出版の作品。
2001年にTBSで映像化。ゲストは田中美奈子など。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
時々ふらっと目的もなく旅に出る十津川警部。
休暇を利用して京都に一人旅でやってきた。
旅の途中で寂しげな美人に出くわした十津川警部。
ところが彼女は「私は、彼を殺します」とノートに記した後、失踪。
胸騒ぎを覚えた十津川は事件を未然に防ごうとする。
しかし、嵯峨野の竹林で彼女の遺体が発見される。
身元不明のまま半月後、警視庁に一本の電話が。
彼女を知っているというのだ。
だが、警視庁の近くでその男も殺害される。
十津川達は彼女が宿帳に記した偽名を頼りに
女弁護士とある新興宗教の存在を掴むのだが――という展開。
感想
前半はややじれったいが中盤以降は盛り上がる。
そして十津川警部のらしくない失敗、
それを挽回していくクライマックス、余韻の残るラスト。
意外とイケる作品なのだが、こういう展開はもっと上手な人もおるかな。
宗教を巡るさりげない会話と京都の風習についてのところはさすがだけど。
テレビ版のもったいないところは
新興宗教家を能楽師に変更しちゃってること。
ま、映像化しようと思えばそういう風にしなきゃということは理解できるが。
でもまあ、それはどうなのかなあと。
ドラマだけでなくぜひ原作も読んでもらえれば。