森村誠一「東京空港殺人事件」を読む

1971年出版の作品。
1977年土曜ワイド劇場の初期に映像化されている。
主演は「かげろうお銀」由美かおるさん。見てみたい。

東京空港殺人事件 (角川文庫)
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あらすじ

乗客乗員138名を乗せた全日航機が羽田沖で残骸となって発見された。
事故原因調査団は機体の欠陥説と操縦ミス説に分かれて揺れ動く。
背後には次期主力機導入を巡る醜い争いがあった。
唯一、事故の原因をエンジン離脱に求める吉村が命を狙われる。
数か月後、独自に調査を進めていた全日航の専務が、
密室状態の空港ホテルで刺殺される。

いったい誰が何のために?
事件の根幹となったのは10数年前に起きた哀しい飛行機事故だった――という話。


感想

本格推理と社会派の融合という道筋を切り開いた一作。
初期の森村誠一作品には「新幹線」「ホテル」「空港」を舞台にした作品が多い。
内容的には特に犯人の動機に後の「人間の証明」に繋がるものがある。
ただ、最初の殺人が160ページ目というのはいくらなんでも遅すぎる。
この辺りはもうちょっと構成でどうにかならんかっただろうか。
もっとも最初の方にある飛行機事故をめぐる乗客の心理描写のとこが大好きだが。
人間、追い詰められたときに本音が出るというけどねえ。
余裕があるときに余裕ぶることは誰でもできるが、
そうでない時にどういう態度をとれるか、行動できるか。
どちらが正解ということはないから難しい。
なんのこっちゃと思われるかもしれんが、そこは読んでのお楽しみ。

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