フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1987年初出の作品。映像化はまだなし。トラベルミステリーらしい時刻表トリックあり、容疑者は早くから絞られるもののどちらが犯人か全く読めない展開が魅力。追記2017年に沢口靖子主演の鉄道捜査官シリーズ17としてドラマ化。あらすじラジオ深夜放送のリクエストを使い十津川警部に挑戦状が届く。内容はゴールデンウィークに走る電車内での殺人予告。警戒をするも最終日に特急「有明」の車内で殺人が。被害者は資産家で
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1987年公開の必殺シリーズ劇場版第4弾。この頃の必殺テレビシリーズは「風雲竜虎編」で人気低下も著しく終了に向けて動いていた頃。映画でのレギュラーは中村主水・・・藤田まこと 秀・・・三田村邦彦 政・・・村上弘明 お玉・・・かとうかずこ 順之助・・・ひかる一平監督は必殺仕掛人1.2話を担当しその後の基礎を作った深作欣二。テ
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1994年初出の作品。ルートシリーズ10番目の作品になるのかな。この頃になるとトラベルミステリーよりも「殺人ルート」シリーズがどどーんと出ている。1995年に渡瀬恒彦シリーズで映像化、2015年に高橋十津川、高田亀井コンビでテレビドラマ化。あらすじ十津川警部は失踪していた写真家夫婦を見たとの知らせを受ける。その夫婦はOL殺しで無実を叫び拘置所で自殺した男の証人だった。続いて起こる謎の連続殺人。カギ
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1959年7月から12月まで「宝石」に連載され、1960年に初刊行、第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作品。安保闘争前夜の騒然とした時代の空気を反映してか労働争議に揺れる会社の社長が殺される展開。おなじみ鬼貫警部の推理が冴える。あらすじ線路沿いで男性の屍体が見つかった。被害者は紡績会社のワンマン社長、死因は銃殺。疑いの目は労働争議でストライキ中の労働組合委員長・副委員長に向けられるが鉄壁のアリバイ。
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1975年公開の東映映画。監督は「トラック野郎」の鈴木則文。タイトルは「華麗なる追跡」だが華麗さはカケラもない。追跡どころか「復讐のメロディ」が鳴り響く。あらすじ鈴鹿サーキットで男達を蹴散らし見事優勝を遂げた矢代忍(志穂美悦子)には別の顔があった。それは6年前濡れ衣を着せられて殺された父親の仇を討つことだった。得意の変装を駆使して真相に近づくビジンダーじゃなかった忍だったが――という話。感想東映ド
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初出は1976年講談社からの書き下ろし作品。江戸川乱歩の明智小五郎、エラリー・クイーンのエラリー・クイーン、ジョルジュ・シムノンのジュール・メグレといった推理小説史に残る名探偵が登場するいわゆるパロディミステリ「名探偵シリーズ」4部作の最終作。映像化はまだなし。できんわなそりゃ。あらすじ「カーテン」におけるポアロの死を受けて明智は孤島の別荘で追悼会をしようと各人に提案。集まるクイーンら名探偵。そこ
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2013年に徳間文庫から出た傑作選。「夜の牙」が2010年に警部補・佐々木丈太郎でドラマ化。あらすじと感想トラベルミステリーで売れっ子になる前の短編がほとんどで荒削りながらも目を惹く作品が多い。掲載順に夜の牙・・・1976・10「小説宝石」密告・・・1976・6「小説現代」私を殺さないで・・・1971・11「推理」アリバイ・・・1966・10「推理ストーリー」死を呼ぶトランク・・・1965・12「
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1967年製作のイギリス映画。タイトルが「大列車強盗団」ってまあ身も蓋もない。ジャケットだけ見ればホラー映画と勘違いしそうだが1963年8月にロンドン郊外で起きた30億円ぶん取った実話を映画化した作品。監督のピーター・イェーツはこの作品が評価されハリウッドに渡り「ブリット」を撮ることになる。あらすじ名探偵ポワロみたいな顔した強盗団のリーダー、ポール(スタンリー・ベイカー)はロンドン行きの夜行郵便列
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1988年初版のトラベルミステリー。1989年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。舞台はかつて新宿から松本まで走っていた急行「アルプス」。トラベルミステリーもいろいろ廃止されたら作りにくかろうと思えば代わりに走るものも出てくるから成り立つんだろうねえたぶん。あらすじ会社社長の一人娘が誘拐され、身代金一億円が要求される。犯人からの父親への電話の指示は新宿発松本行きの急行「アルプス」に乗れとのこと。十津
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1987年初版のトラベルミステリー。映像化はまだなし。北海道を舞台にした作品を読むと「あ~また行きたい」とついつい思ってしまう。特にこの作品の舞台となっている道東は行ったことがないので尚更だ。あらすじ滝川から釧路を経て根室まで行く根室本線。二両編成のミニ急行「ノサップ1号」で事件は起こった。突然急停車し車内に銃声が。列車強盗である。しかし、乗客は少なく3人組の犯人が奪ったのはわずか50万円足らずの
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