フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1984年出版の作品。表題作と「特急しらさぎ殺人事件」「振り子電車殺人事件」の計3編を収録。あらすじ表題作は踊り子5号に爆弾を仕掛けたとの電話が入る。緊急停車を行い、車内点検したところ発見したのは爆弾ではなくナイフが刺さった男の死体。殺された男はサラ金会社の社長。容疑者は浮かぶものの鉄壁のアリバイが――という話。1991年に土曜ワイド劇場で映像化。ゲストは白都真理、下条アトム、七瀬なつみなど。観て
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1961年正月号から翌年3月末まで「サンデー毎日」に連載された長編ミステリ。後に話題となる日本の黒い霧を描く萌芽的作品。あらすじ就職難で入社した洋傘会社にやりがいを感じない片山。しかし、古本屋でふと手にした雑誌をきっかけに運命が変わる。政財界の裏で活動する柿坂経済研究所に入社。特に仕事も与えられず、呼び出しを受けても意図がわからない始末。だが、独自に探っていた謎と、一見バラバラに見えた仕事が繋がり
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1977年発表の冒険小説。第77回直木賞の候補作にもなった伝説の冒険小説。あらすじアパルトヘイトの南アフリカ、ゲリラ戦が続くモザンビーク。そんな国政情勢の中、巻き込まれる日本の貨物船白雲丸。南アフリカ航路を就航中の白雲丸の中でうごめく謀略の正体は?一等航海士稲村が手引きした密航者の混血美女リン、積荷の木箱の中身、かつての英雄の存在、冷酷無比な南アフリカの男たち――。それぞれの思いを抱えながら船旅は
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1972年製作のシリーズ第8弾。ロープウェーでの息詰まる緊迫感が魅力の作品。あらすじスタンフォード化学工業初代社長の息子ロジャー。彼は科学者であるだけでなく弁護士でもある頭脳明晰な男。会社の金で自由に生きていたロジャーだったが現社長を務めるバックナーに追い出されかかっていた。さらにバックナーが会社を売ろうとしていることを知ったロジャーはバックナー殺害を決意。自分の犯罪歴も隠せるし、社長になれるし一
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1974年製作のシリーズ第28弾。ゲストのパトリック・マッグーハンが翌年のエミー賞で最優秀助演男優賞を受賞した。あらすじヘインズ陸軍幼年学校の校長、ラムフォード大佐(パトリック・マッグーハン)。彼は学校創立者の孫で理事長であるヘインズが許せない。なぜなら金儲け主義のヘインズは生徒数が減っている今の学校を閉鎖し、男女共学の短大に変えようとしていたからだ。根っからの軍人であるラムフォードは、創立記念日
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1973年製作のシリーズ第21弾。ゲストはまたお前かロバート・カルプ。あらすじ意識調査の専門家ケプル博士(ロバート・カルプ)。CM効果のプロとして宣伝材料を作るのだが一方で美女タニヤと組んで男性顧客を脅迫。会社の業務をアピールする宣材を依頼したノリス社長もそんな脅迫にあっている一人だったが「もうお前みたいなやつに金払うかボケ!」とはいうとらんがそんな感じで決別しようとしていた。それを察知したカルプ
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1975年公開の東映映画。主演は北大路欣也、監督は深作欣二。毎度おなじみピラニア軍団、太地喜和子などが出演。あらすじ武司(北大路欣也)は八年前に羽田組幹部・国吉(名和宏)の命で対立する組長を射殺し刑務所に送られた。服役中に武司は組から現金強奪計画を立て、出所後に刑務所で知り合った別所(川谷拓三)と熊吉(室田日出男)を仲間に引き入れる。三人は組の花会を襲い3憶5千万を奪って逃走。一年間は金に手を出す
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1977年製作のシリーズ第41弾。メイントリックは後の古畑任三郎にも影響を与えている。あらすじミステリー界の女王と呼ばれるアビゲール(ルース・ゴードン)。身内は姪のフィリスただ一人だったが、彼女はエドモンドという男と結婚し不慮の事故死を遂げていた。アビゲールはエドモンドがフィリスを殺したと信じていた。事故死から4カ月経ち、アビゲールはエドモンドを呼ぶ。血のつながりはないとはいえ、身内となったエドモ
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1980年公開の松竹映画。タイトルの通り出てくる人間「わるいやつ」ばかりの異色作。あらすじ二代目院長の片岡孝夫。女にもてまくるが医者としての熱意はまるでない。彼を巡って争う5人の女たち。家具商の妻・藤真利子、やりての料亭女将・梶芽衣子、父の愛人だった婦長・宮下順子、離婚寸前の妻・神崎愛、売り出し中のファッションデザイナー・松坂慶子。そろいもそろった美女軍団。しかも、一筋縄ではいかない女たちばかり。
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1974年放送のシリーズ第24弾。名優ホセ・ファーラーがゲスト。あらすじ分子力に関する論文で最優秀賞に選ばれた若い学者ニール。しかし、その学説はすでに故人となった博士の盗作だった。ニールの父親で研究所の所長マーシャル(ホセ・ファーラー)とその弟子ニコルソンだけがそのことを知っていた。ニコルソンはニールが厳格なマーシャルからプレッシャーを受け、そのことが原因で盗作に走ったことを理解し同情すらしていた
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