1952年のフランス映画。
ナルシソ・イエペスのギターのメロディがとにかく有名。
第25回アカデミー賞名誉賞(今でいう外国語映画賞)受賞。
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舞台は第2次世界大戦下の南フランス。
ドイツ軍に両親を殺された孤児ポーレットと
農家の少年ミッシェルの交流と哀しき運命を描いた話。
ポーレットにはそもそも親が死んだという認識がない。
たまたま森で知り合ったミッシェルに連れられ居候。
幼い2人は虫を殺しては墓を作る遊びを繰り返す。
だんだんエスカレートしてミッシェルが教会から
道具を盗んだり、他人の墓を荒したりし始める。
やがてポーレットは孤児院に連れていかれることになり
ラストシーンは駅の雑踏でたまたまミッシェルという
名前を聞きつけたので泣きながら「ミッシェル」と走り出す。
それがいつしか「ママ、ママ……」という言葉に代わり
人ごみの中に消えていく――。
原作も昔読んだのだがまあとにかく暗い。
原作では確かミッシェルは教会によじ登って
誤って落下し死んじゃう話だったと思う。
まあ罰が当たったということでしょうな。
しかしママのことは忘れていたと思ったポーレットが
最後に「ママ、ママ……」と叫びながら
人ごみの中に消えていくラストは見事としか言いようがない。
そりゃ時代を超えて反戦映画の傑作と言われますわな。