1963年の松竹映画。
村八分を通じて群集心理の恐ろしさを描いた作品。
出演は加藤剛、岩下志麻、菅原文太、加賀まりこ、加藤嘉、田中絹代。
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あらすじ
太平洋戦争末期、北海道の村に疎開してきた一家。
その娘(岩下志麻)に村長の息子(菅原文太)との縁談が持ち込まれる。
しかし、息子は評判の良くない男で戦地で起こした残虐行為を
娘の兄(加藤剛)に目撃されていた。
縁談は破談となり、その日から村人たちは一家に嫌がらせを始める。
しかし、一家に恩義を感じる猟師(加藤嘉)とその娘(加賀まりこ)だけが
変わらぬ交際を続ける。
そして激しい憎み合いの末に悲劇が――という話。
感想
木下監督には珍しいアクション映画。
所詮日本はムラ社会なんだねえと改めて感じさせる。
どちらが正しいとかは関係なく、ただ「長いものには巻かれろ」。
これじゃいつまで経っても進歩せんわねえ。
定住者と余所者の対立というのはいつの時代もあるもので。
しかし、今後の日本なんて移民を受け入れていかんと
労働力の確保もできんし、人口が増える見込みもないし。
形は違えど似たようなことはこれからも起こるかもしれませんな。
戦争を避けるために疎開してきたのに、
その場所が戦場になってしまうというのは一番の皮肉だわな。