伝説の東映映画「日本暗殺秘録」を久々に観る

1969年公開の東映映画。
監督は中島貞夫。脚本は笠原和夫。

あらすじと感想

日本におけるテロを
ドキュメンタリータッチで描こうとした
まあ現代ではなかなか通りそうもない企画。

こういう作品をできるところが東映の凄いところ。
しかもオールスターで(笑)

前半はテロのオムニバスのようなもので
若山富三郎が斬りまくる桜田門外の変は出てくるわ
菅原文太、高倉健もそれぞれ相手をぶっ殺し消えていく。

血盟団のメンバーに扮する
千葉真一と藤純子の純愛がドラマの中では白眉。

一生懸命頑張っても報われず
一期一会に翻弄され暗殺に走る男の心情がとてもよく描かれている。

そこにはどうしようもない貧困が横たわっているのだ。

そして226事件。
これが強烈で最後は処刑されていく中、
獄中日記のナレーションが鶴田浩二の声で重なる。

数年前に劇場で観た時のインパクトの凄かったこと。

やっぱり映画は劇場で観んとねえ。

血しぶきとスローモーションの銃殺シーンは
ペキンパーの「ワイルドバンチ」よりある意味凄い。

そして最後のテロップ
「そして現代 暗殺を越える思想とは何か」がどーん。

これはイマイチよくわからん(笑)。

政治の時代に作られたこの作品は
その年の興行成績9位だったそうな。

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