1971年のイギリス映画。
本国とアメリカでは酷評され見向きもされなかったのに
なぜか日本では大ヒットした作品。
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あらすじ
舞台はロンドンのパブリック・スクール。
厳格な教師と干渉する親に反発する子供たち。
そんな環境の中で11歳のダニエルは同じ学校に通うメロディと出会う。
互いに行き来する中でいつしか惹かれあい
「結婚したい」と口にする2人。
押さえつけようとする大人たちを尻目に
クラスの子どもたちは授業をボイコットし
2人の結婚式を挙げようとするが・・・という話。
感想
何といってもビージーズの音楽が印象的。
数年後にディスコ・サウンドで一世を風靡するとは思えない爽やかなハーモニー。
何で外国でヒットせず日本でだけヒットしたかと言えば
少年少女の学校生活を描いたのが新鮮だったこと。
特に外国のなんか知る機会ないし。
邦題の「小さな恋のメロディ」が素晴らしかったこと。
ギスギス感のないイギリス映画らしいユーモア感と
登場人物の爽やかさが日本人の好みに合ったこと、てな感じだろうか。
「スタンド・バイ・ミー」みたいなノスタルジックみたいなものや
「アメリカン・グラフィティ」みたいにもうちょい年齢が上じゃないと
外国では無理なのかもしれんねえ。
この頃は日活児童映画はまだないか。
後に「ぼくらの七日間戦争」ってのがあったけど
「大人社会からの独立戦争」みたいなテイストが日本人には合うというか
なんせ受け入れる素地があったということでしょうな。
主人公のマーク・レスターは大人気で、その後日本でも主演映画を撮った。
子役は大成しないのジンクスよろしくその通りになっちゃったけど。
また、メロディ役のトレイシー・ハイドも人気で
後に日本映画に出演している。
自分ら世代にはトレイシーといえばローズしか連想せんが。
原作・脚本のアラン・パーカーは後に「ダウンタウン物語」で監督デビュー。
ジョディ・フォスターが出てたやつ。
「フェーム」とか作ってるし青春映画が得意分野の一つのようで。
「小さな恋のメロディ」はその原点といえる作品。
70年代初頭を代表する映画で一度は見ておきたい映画ですわ。