1967年製作のイギリス映画。
タイトルが「大列車強盗団」ってまあ身も蓋もない。
ジャケットだけ見ればホラー映画と勘違いしそうだが
1963年8月にロンドン郊外で起きた30億円ぶん取った実話を映画化した作品。
監督のピーター・イェーツはこの作品が評価され
ハリウッドに渡り「ブリット」を撮ることになる。
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あらすじ
名探偵ポワロみたいな顔した強盗団のリーダー、
ポール(スタンリー・ベイカー)はロンドン行きの
夜行郵便列車に積まれた30億円の強奪を企てる。
まず宝石商を事故に見せかけ救急車も手配しておく
用意周到さで資金を手に入れ、それをばらまきメンバーを揃える。
もっとも最初の宝石強盗に本人は参加していないのだが。
警察にマークされているので途中逮捕者も出るが計画はまんまと成功し
現金を手に入れ警察の追及もかわしたかに見えたのだが・・・という話。
感想
冒頭の手際のよい宝石強奪から逃亡する際のカーチェイスがかっこいい。
助手席に乗ってるデイブ(ウィリアム・マーロー)が
ミック・ジャガーもしくは郷鍈治さんに見えてしょうがない。
当時のロンドンの風景が見られるのも楽しい。
メインの列車強盗は半分ぐらい過ぎてからなので
今の映画ならもっと早めにするだろうなあと思う。
なんせ途中から犯人グループが増えまくって誰が誰だかわからんようになる。
まあそこらへんはしょうがないかと。
むしろ派手さを求めず描いたことに好感が持てる。
犯罪実録映画なのになぜか悪党が出ている感じがしないのは
やっぱりイギリス映画だからなのか。品を感じますな。
少年サッカーを見ながら計画の打ち合わせしたりして
アジトでじっと相談なんてシーンがないのもなんかいい。
この前年にイングランドは地元開催でワールドカップ
初優勝を飾っているわけでそういうのも影響あるのかな。
「ミニミニ大作戦」なんかはこの後の映画なわけで
あれもリメイクしたんだからこちらも結構イケるのでは。
企画書でも書いてみようかな。