1966年のマカロニウエスタン。
映画史の中でも歴史に残るクライマックスで有名。
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あらすじ
時は南北戦争の混乱のさなか。
賞金稼ぎのブロンディ(クリント・イーストウッド)が主人公。
ブロンディは20万ドルを盗み隠した男から隠し場所を訊き出す。
隠された20万ドルを巡って3人のガンマンと
軍隊まで関わっての壮絶な争奪戦が始まる――という話。
感想
イーストウッドにリー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック。
マカロニウエスタンになくてはならない面々。
久々に観たが長い。なんせ3時間近くある。
そのくせセリフは少ない。冒頭10分なんてほとんどセリフなし。
この映画のハイライトはなんといっても最後の三つ巴のガンファイト。
誰が誰を撃つのか全く分からない。
3人の眼と手のこれでもかといわんばかりのクローズアップと
遠景ショットの対比は後に様々な模倣を生んでいる。
そこにエンニオ・モリコーネの音楽がかぶるのだから
いやがおうにも円形広場のシーンは盛り上がる。
監督のセルジオ・レオーネが影響を受けたのは
ジョン・フォードと黒澤明らしい。
下積みの頃はヴィットリオ・デ・シーカの
「自転車泥棒」の製作にもかかわってたそうだ。
ネオリアリズムの影響もあるとはねえ。
ラストの三つ巴のシーンを観るだけでも十分価値はあるのだが
公開当時は必ずしも評価は高くなかったようだ。
長いからなあ。
あと派手なガンファイトを期待するとちょっと違うかも。
叙情的でもあるわな。
予算は当時の金で160万ドル。
今に換算するとナンボなんかねえ。
マカロニウエスタンの創始者ともいえるセルジオちゃんだが
実は監督作品はそんなに多くない。
というよりほぼない。
しかし「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」と
本作の3部作は根強い人気を誇っている。
ある意味死んでからの方が評価高いかも。
ま、このラストの3人の決闘シーンは観ないと損である。