2007年フジテレビ系列で放送された2時間サスペンス。
原作は夏樹静子『重婚』。短編だった記憶が。
床嶋佳子、筧利夫、国生さゆり、宮下順子などが出演。
あらすじ
船越エステート社長・船越(羽場裕一)が
南港から別府に向かうフェリーの中で絞殺された。
同じ船に乗っていた週刊誌記者・高木(筧利夫)は、
以前取材で知り合った船越の側に黒い帽子の女がいたのを目撃していた。
船越の通夜では、倉敷でフラワーアレンジ講師をしている先妻・寿子(床嶋佳子)を
宝塚でブティック経営者の後妻・玲美(国生さゆり)が罵倒して追い返すという騒ぎが。
船越は寿子の戸籍を勝手に抜き、玲美と結婚して
月の半分ずつを二人の家で過ごすという奇妙な重婚生活をしていたらしい。
船越の不倫相手のホステスなど、
怪しい人物が次々と現れる中、果たして黒い帽子の女は誰なのか――という話。
感想
オーソドックスだけど、こういう話の運びはやっぱり面白い。
南港から別府までのフェリーは学生時代に何回か乗ったが、
あんな部屋があるかどうかは知らない、大部屋しか知らんもん。
もっとも朝に途中の松山で降りてたから、別府まで行ったことは無い。
下りるの忘れて別府まで行った人間は、約1名おったけど(笑)
あの頃、携帯なんかなかったからなあ。
どうやって連絡取ったんかね、今思えば。
実は、フェリーが松山に途中寄るのが重要でして。
まあネタバレで言えば、要は寿子と玲美は共犯者。
松山で入れ替わるわけですな。で、互いのアリバイを作ると。
二人が共犯者になるぐらい、船越がどうしようもないクズだったと。
そういうことが徐々に明らかになってくわけだが、
はっきり言って週刊誌記者は要らんだろ(笑)
刑事でええやんけ、刑事で。
二人が共犯関係になっていく部分と
犯行に至るサスペンスがメインなんやからねえ。
そりゃ、いろいろキャスティングとか事務所の都合とか
あんのはわからんでもないが、こういう作り方をしたことが
2時間サスペンスの衰退を生んでいったのは事実。
シリーズものならまだしもね、
単発はもっと作り込むというか、
そういう風にせんとアカンかったのにね。
しかし今後、サスペンスドラマって、どういう風になってくんだろ・・・