西郷輝彦主演ドラマ「新幹線公安官(第1シリーズ)」を久々に観る

1977年8月~11月にかけて全11回で放送。
新幹線公安本部に勤務する鉄道公安官の活躍を描いた話。

あらすじと感想

主要メンバーは次の通り。
久我明・・・西郷輝彦。ご冥福をお祈りいたします。
丸山梢・・・坂口良子。アイドル女優として全盛期の頃。
桐山俊作・・大坂志郎。何話か名前間違えられて可哀そう。
丸山年子・・篠ヒロコ(篠ひろ子)。『大都会』は前の年か。
乾信三・・・中谷一郎。決してビショップではない。
高木健彦・・三ツ木清隆。白獅子仮面に変身はしない。
佐々木弘・・竹村洋介。知らん。
芝辻室長・・山村聡。やっぱりここでも元締め役。

第1話「ひかり3号の復讐」

新幹線ひかり3号で人が殺されるというタレコミがあって、
久我&丸山(葉山良二)がターゲットの吉行和子をマーク。

しかし、名古屋駅を降りてから銃撃され犯人の後を追った丸山が殉職、
実は吉行和子が悪女で復讐のために犯行に走った男を捕まえた後、
婦人警官だった妹・梢が新幹線公安官に赴任するまでの話。

西郷さんと中谷さんが並ぶと、ともに田中角栄演じたことあったな~と思っちゃう。
ネクタイが太い。山岡徹也さんが刑事というのがまたなんとも。
鶴間エリさん登場のシーンで津軽海峡冬景色が流れるが、
窓の向こうに見えてるのは石川さゆりの看板のような。

らーめん250円、みそラーメン350円の時代。
確かにそれぐらいでしたな。
この頃、屋台のラーメン500円高っ!と思ったもの。

第2話「ひかり最終便」

久我と桐山がダイヤ強盗を捕まえるものの、
誤認逮捕で実は証言した3人が犯人でそれを追っかける話。
間違われる河原崎次郎さんが読んでるのは週刊朝日。
ま、テレ朝なんだからそりゃそうか。

で、3人は武内亨、原良子、橋本功のお三方。
それぞれいい味出しております。
篠ひろ子さんが働きだした店の定食500円。
ししゃも300円は今とむちゃくちゃ変わるもんではないなあ。

第3話「恐怖が見えますか」

フラメンコギターの名手で日頃盲導犬と過ごしている
津山登志子さんが暴力団に絡む事件に巻き込まれる話。

盲導犬を誘拐する展開がなんか新鮮。
盲導犬って子犬の時から英語で訓練すんのね。
津山さんは「おひかえあそばせ」の頃とは結構雰囲気が違う。

ラストで久我の後ろにいる売り子のおばちゃんが
はよどけコラみたいな感じで見ているのが可笑しい。

第4話「サラトガ本線終着駅」

家出少年と女スリの奇妙な同居話。
要は『汚れた顔の天使』変形版みたいなもの。
心斎橋筋や住吉大社など当時の大阪の風景が出てくる。懐かしや。
これは岩崎智江さんのキャラがいいやね。
住んでる家の周囲の子どもの雰囲気なんてのは自分を観ている感じ。

第5話「死の逃避行」

工場潰して故郷で死のうとした社長を
公安官と家族のチームワークでどうやって止めるかという話。
垂水悟郎さんは『江戸を斬るⅡ』とかⅢにも出てたような。
チョイ役でも菅井きんさんは目立ちますな。
河合さんは債権者、山浦さんは車掌で登場。さすが東映。

第6話「逃亡 二十四時間の謎」

脱獄囚ウルトラセブンと久我の逃亡話。
要は『手錠のままの脱獄』変形版。
片岡五郎さんは刑事側ってのがいいですな。
町田祥子さんはこういう感じの薄幸な役しか見た記憶がない。

第7話「秘密の中の顔」

実の母に会いたくて上京してきた男の子が
新幹線内で起きた殺人事件に巻き込まれる話。
真田広之さんの初々しさ、
持ち歌『学校の先生』のごとく小学校教師の坂上二郎さんの出演。
たぶんメガネ取ったら『夜明けの刑事』しか連想せん気がする。

第8話「白薔薇特急」

新幹線で助けた女性と久我の哀しいラブストーリー。
戦後30年ちょいだからこの頃こういう話は結構ある。
正統派美人・葉山葉子さん、溝口舜亮さん、稲葉義男さんが出演。
形を変えて今でもこういう接待はあるんでしょうねえ。
久我の「歯車だからこそちゃんと抵抗しなければならない」ってのはけだし名言。

第9話「八枚の名刺を割れ!」

久我の名刺を使った詐欺事件が発生、
被害者に面通しをしたところ犯人と断定されてしまう。
室長が自分の責任で久我を預かり、タイムリミットは2日。
作りたての名刺なため使った8枚を追って動く中、
久我は旧友を疑わざるを得ないことにという話。

深江章喜さんが刑事側というのがいいね。
旧友の大沢は新克利さん。仕置屋稼業と長崎犯科帳を連想しますな。

第10話「追跡! こだま229号」

日本に連れてきて働かされていた外国人女性の死体が上がり、
逃亡を図った女性を公安官と組織両方が追う中、
見合いに行くため新幹線に乗った年子の息子・太郎が巻き込まれる話。

だいたいオープニングから新幹線の車内に行くんだけど
この回は鞭でぶちまくる片桐竜次さんに行く。
この頃はひたすら犯人役でしたな。

世界のニナガワがようわからん立ち位置で逃げた女性を追う。
追われる野川愛さんは『柳生十兵衛あばれ旅』に出てたな。
追跡は新幹線を離れて浜名湖で行われるのだが、細かいことは気にしない(笑)

第11話「午後二時まで待って!」

事件を起こしてなぜか明日の午後二時まで
待ってほしいという北林早苗さんを信じて久我が待つ話。
シリーズ最終回感は特になし。大団円感はまあそれなりに。

久々に観たけどドラマの内容は覚えてないねえ。
音楽は物凄く覚えてたけど。かっこいい。さすがナベタケさんである。

再放送時は『鉄道公安官』から先に観た気がするんだよなあ。
なもんで、『鉄道公安官』が先かと思いきやこっちの方が先に放送されてたのね。
第2シリーズはこっから半年後に2クール放送されている。
そっちも続けて観ていこうかな。

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