松本清張ドラマ「草の陰刻」を久々に観る

1994年金曜エンタテイメント枠にて放送。
原作は松本清張の同名長編ミステリ。意外にも映像化はこの1回だけ。
主演は宅麻伸。財前直見、ケーシー高峰、内藤剛志、葉山レイコなどが出演。

あらすじ

松山地検杉江支部で火災事件が発生。
宿直の平田事務官が死亡し、
同じ事務官の竹内はその夜宿直を抜け出し飲み屋で飲んでいたという。

瀬川検事(宅麻伸)は検察の威信を守るため、
失火として事件を処理するがその直後、群馬への転勤を命じられる。

1959年の事件簿だけが消失していたことに気づいた瀬川は、
もしかすると事件は放火だったのではと疑問を持ち調べ始める。

だが、瀬川に脅迫電話がかかり、
当時の検事が不可解な交通事故死を遂げ、
その娘・冴子(財前直見)は頑なに口を閉ざす。

火災事件の背後にはいったい何があるのか。
瀬川は1959年に起きた信用金庫殺人事件の存在を知る――という話。


感想

現在起きた事件から過去の事件が浮かび上がっていく展開。
やっぱりこういうのはノレるんだけど、
それだけに中身が問われて腕が試されるものがある。

丁寧に順序だてていくところがとても好感が持てるなあと。
飛ばされたことが逆に事件に首を突っ込むことになっていくわけで。

過去の事件の関係者が次々と殺されていく展開も魅力的。
代議士のケーシー高峰、秘書の内藤剛志ってこういう人達いそうだね。
結局トカゲの尻尾きりに合うという因果な商売ですな。

スネークダンサーって原作でも出てきて確かモデルがいたんだっけ。
葉山レイコさんって懐かしいね。
全然関係ないけどヘビ飼ってたお姉ちゃん元気かな。

結局のところ巨悪は眠らずということになるのだが、
まあそのあたりはしょうがないかなあという部分と、
じゃあ何のために調べてきたのよアンタ、という両方の感想になりますな。
もっと劇的な展開にいけば、それはそれで「え?」ってなるし、難しいところ。

そのあたりが映像化が1回だけという理由かな。

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