石井輝男監督・新東宝映画「女体渦巻島」を観る

1960年公開の新東宝映画。
ハンサムタワーズの一人、吉田輝雄のデビュー作。
まさか後に異常性愛路線でも監督とコンビを組むとは夢にも思わなかっただろう。

あらすじ

舞台は「東洋のカサブランカ」対馬。
そんな言葉で呼ばれとったんかいという感じだが。

ここにあるのが麻薬密輸団の拠点クラブ。
港町にあるとは思えない派手目の内装。

現れたのは香港本部から来た大神(吉田輝雄)。
支配人や従業員ににらみを利かせ、マダムである百合(三原葉子)の部屋に。

大神と百合はかつての恋人同士。
自分を捨ててボスの陳(天知茂)の女になった百合を許せない大神。
許せないならとっととぶち殺せばいいものを女々しくのたまう。

百合を麻薬中毒にした陳に大神は復讐を誓うのだが――という話。


感想

いかにも新東宝作品という感じ。
日活の無国籍映画とかそういうところを意識してるんだろうけど。

なんちゅうても主人公・大神のキャラがパッとしない。
復讐の動機が弱すぎて魅力がなさ過ぎてどうしようもない。

ロックを踊り革ジャン姿でライフルを撃つ三原葉子の方がまだましだ。
天知茂さんはもっと早めに出てきてほしいかなあ。

ま、そんな感じ。

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