深作欣二31・東映映画「仁義なき戦い 頂上作戦」を久々に観る

1974年公開の東映映画。
仁義なき戦いシリーズ第4弾。

あらすじ

東京オリンピックが近づく中、
市民社会は暴力団への批判を強め、警察は頂上作戦を開始。

広能(菅原文太)と打本(加藤武)は
明石組幹部・岩井(梅宮辰夫)とともに
広島の中立派・岡島(小池朝雄)に協力を依頼。

だが、その岡島も山守(金子信雄)の差し金で殺され、
広島では若い者の暴走で抗争事件が頻発。

警察が暴力団の一斉検挙を行う中、
広能たちの運命は――という話。


感想

親分たちが抗争している時代は終わり、
組員たちの抗争事件が多発する展開。

全体的には初期の内容には及ばないものの、
この「頂上作戦」には名シーンが満載。

武田(小林旭)VS岩井(梅宮辰夫)もその一つ。

「広島極道は芋かもしれんが、旅の風下に立ったことは
いっぺんもないんで。神戸のもんいうたら猫の子一匹通さんけん」
「ほうか。われらも吐いた唾は呑まんとけや」

いやはや、名セリフ。
こんなセリフが書ける笠原和夫さんはやはりすごい。
また、言う人たちがやたらと似合う(笑)

他にもうちのもんが行ったから言うて
教えたんやから金貸してくれという打本と
「ケンカしとる相手に金貸すバカどこにおる!」と
電話ガチャ切りする武田のやり取りとか。

そしてラストシーンの広能と武田の名シーン。
「間尺に合わん仕事したのう」という広能の言葉は
やっぱりいろんな人の共感というか心に通じるものがある。

出てくるたびに殺される松方弘樹もいるし、
なんやかやでシリーズ最高傑作と言われるのも無理はないかな。

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