1974年公開の東映映画。
仁義なき戦いシリーズ第5弾。
脚本が笠原和夫から高田宏治に交代。
不安視されたが興行収入はシリーズトップとなった。
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あらすじ
警察の頂上作戦により、
一応終結したかに見えた広島やくざ戦争。
武田(小林旭)を中心に各組は大同団結し、
政治結社「天政会」を発足させたものの、
抗争の火種はくすぶり続けていた。
飾り物の初代会長・山守(金子信雄)の後を継いだ
二代目会長の武田は、理事長に若い松村(北大路欣也)を抜擢。
これに反主流派の大友(宍戸錠)、早川(織本順吉)が反発。
呉の市岡組組長・市岡(松方弘樹)と手を組み天政会と対決する。
しかし、市岡が殺され大友が逮捕されたことで鎮静化。
その頃、広能(菅原文太)は刑務所の中だったが、
出てくることになり、これまた一大騒動。
広能組組員が槇原組組長・槇原(田中邦衛)を
射殺したことで天政会の態度は硬化し泥沼に。
そんな中、松村が三代目会長に就任することになるが――という話。
感想
冒頭の天政会による平和行進パレードがインパクト大。
説得力のかけらもない(笑)
「そこら辺の店、ササラモサラにしちゃれい」と言って
逆にボロボロにされた市岡・松方弘樹さんの演技が印象的。
シリーズで3回出てきて3回とも撃ち殺される。
これもシリーズならではの楽しみ方と言えますな。
最初に観たのはテレビだったなあ。
もう30年ぐらい前になるんかね、初めてテレビで放送されて。
土曜9時から8チャンネル、要するにフジ系列なんだけど。
シリーズ5作とも熱心に観てたから、
槇原がぶち殺されるシーンなんて拍手したもの(笑)
ひどい話なんだけど全部観てるとそれぐらい
「このクサれ外道が!」と思ったんだな、これが。
ヒットしただけでなくいまだに人気があるのには
一つだけでなくいろいろな要素が絡み合ってるんだろうけど
「つまらんもんが上に立ったから、下のもんが苦労したんじゃ」
というそもそもの原作のコンセプトというか、この一言に
どこの世界の人でも共感できる要素があるってことだよねえ。
どこの世界どころか、地域、年齢、性別問わずですな。
警察官もDVDボックス持ってるみたいな話を聞いたような。
それぐらいインパクトを残し続けている作品。
地域が変われど、時代は変われど、人は変われど、作品は残る。
そういう作品を書かないとあかんなとあらためて思わせてくれる
バイブルみたいなもんですな、仁義なき戦いシリーズというのは。