刑事コロンボ17「二つの顔」を久々に観る

1973年製作のシリーズ第17弾。
ゲストスターは「スパイ大作戦」のマーティン・ランドー。

あらすじ

デクスターは老い先短い叔父のパリスの遺産を楽しみにしていた。
ところがパリスは孫ほど年の離れたリサと婚約。
困ったデクスターはパリスが結婚する前に事故に
見せかけて殺すことを決意する。
殺害方法はパリスが風呂に入ってる時、
ミキサーを投げ込んで感電死させ心臓マヒに見せかけるやり方。

まんまと成功したデクスターだが、不審に思ったコロンボが検死を要求。
他殺と判明しコロンボはデクスターを疑うが
そこに双子の兄ノーマン(ランドーの2役)が登場。
正反対の性格の2人は互いに「お前が殺した」と犯人呼ばわり。
果たしてどちらが犯人なのか? コロンボの推理は?--という話。


感想

通常、刑事コロンボを観る場合、コロンボが犯人のアリバイその他を
いかにして崩していくかが見どころなのだが、本作の場合
双子の1人が出てきた時点で「どっちが犯人?」と犯人捜しの
ミステリーに変わるところが魅力的。
こうしたバリエーションの豊かさが刑事コロンボの一つの楽しみ。

名シーンと言われるのが、テレビの料理研究家である
デクスターの料理番組の録画中にデクスターが観客の中から
コロンボを呼び寄せ2人で料理を作る場面。

実はこのシーン、ひたすらアドリブである。

それからパリス家の家政婦をしているおばちゃんが印象深い。
葉巻の灰をまき散らすコロンボを蛇蝎のごとく嫌う。
少し見直したかと思えばやっぱり嫌う。
しかも彼女の証言が犯人逮捕の決め手となり彼女にとっては悲劇となる。
コンパクトにまとまった見どころの多い一作。

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