吉敷刑事シリーズ2・島田荘司「出雲伝説7/8の殺人」を久々に読む

1984年出版の吉敷刑事シリーズ第2弾。前作よりパワーアップした本格トラベルミステリー。映像化がないのは今ではない電車と時刻表のせいでしょうな。あらすじ境線の大篠津駅を始め、山陰地方の6つのローカル線で見つかった女性のバラバラ死体。さらに胴体は大阪駅で発見されたが、首だけはなぜか発見されず指紋は消され身元は判別不能。休暇で故郷に帰っていた吉敷刑事は偶然この事件に遭遇。県警にいる同期の石田刑事を助け
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吉敷刑事シリーズ7・島田荘司「灰の迷宮」を久々に読む

1987年出版の吉敷刑事シリーズ第7弾。2006年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ新宿駅西口でバス放火事件が発生。逃げ出した乗客・佐々木がタクシーに撥ねられて死亡。佐々木は息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京していた。警視庁捜査一課の吉敷刑事は佐々木の行動、妻と息子の反応に不可解なものを感じる。そしてバス放火犯と思しき人物を逮捕するが、男は放火は佐々木に頼まれたものだと謎の供述。事件の根は鹿
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土曜ワイド劇場原作・岡嶋二人「七日間の身代金」を読む

1986年出版の誘拐ミステリ。1994年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。タイトルは「消えた身代金」。主演は宮崎ますみ、渡辺裕之。金沢碧、緒形幹太、織本順吉などが出演。あらすじ売れないプロ歌手の卵である千秋とピアニストの要之助。二人の夢はレコードを出版することだ。しかし、千秋の父で警察署長の近石は二人の交際が気に入らない。邪魔をするわけではないが、千秋が遅く帰ってきたりすると大変。そんなある日、千
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船戸与一「祖国よ友よ」を読む

1980年発表の短編集。「祖国よ友よ」「爆弾の街」「どしゃぶり行路」「北溟の宿」の4編を収録。あらすじ「祖国よ友よ」フランス外人部隊。ある日、マルセル軍曹を射殺して逃げた男、ナンジョウ。おれはランジェ少佐からナンジョウ射殺を命じられた。おれはナンジョウにはコンゴで命を助けられた恩があった。おれはナンジョウの愛人・ミランダを訪ねたが、その直後にミランダは犯罪組織に消されてしまう。おれはナンジョウと対
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火曜サスペンス劇場原作・清水一行「神は裁かない」を読む

1976年出版の医学ミステリ。1983年に放送された火曜サスペンス劇場の原作。テレビドラマ化の際のタイトルは「天使の復讐」。出演は志穂美悦子、沖雅也、北村総一朗などなかなか豪華だった。あらすじ深夜、松岡医院院長夫人・柳子は夫の情事を目撃。翌朝、自分のベッドで夫の死体を発見した柳子は自分が殺したと思い込み、逮捕される。柳子の弟で勤務医の徹夫は何者かに嵌められたのではないかと疑う。やがて、同じ地区内の
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森村誠一「黒の十字架」を読む

1981年出版の十字架シリーズ最終作。羽代市とか大場一成とかどっかで聞いた名前が出てくるなと思いきや、「野生の証明」に出てくる舞台と人物でしたな。映像化はなし。あらすじ若い芸者が殺され、身元を調べるうちにA市からF県羽代市に売春組織に連れていかれた一人と判明。秘密裏の捜査を指示された土谷は現地へと飛ぶ。ところが、市政と警察を牛耳りさらに暴力団と癒着し地域に君臨するボス・大場一成の存在はとてつもなく
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小松左京原作・さいとうたかを「日本沈没」を読む

1995年出版の講談社漫画文庫版。全3回。もともとは原作が出た当時、週刊チャンピオンに連載されたもの。原作はもちろん小松左京。第1回の巻末には原作者のあとがきがある。「阪神大震災に遭遇して」との内容。あらすじ19××年7月26日に起きた伊豆天城山の噴火。相模湾南西部を震源とした地震が原因だったが、この背景には恐ろしい真実が隠されていた。地震予知が不可能とされる中、異端児の学者・田所博士は警鐘を鳴ら
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吉敷刑事シリーズ1・島田荘司「寝台特急『はやぶさ』1/60秒の壁」を読む

1984年出版の長編ミステリ。吉敷竹史シリーズの記念すべき第1弾。本格ミステリ×トラベルミステリという内容。1986年、2004年と2回テレビドラマ化されている。あらすじ警視庁捜査一課殺人班の吉敷竹史刑事。耳が隠れるぐらいの長髪で二重瞼、鼻筋は高く通り長身。混血のファッションモデルのような風貌の彼は、とても刑事には見えない。その吉敷刑事が手掛けた奇妙な事件。豪華マンションに住む若い女性が浴室で死体
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永遠の名作・土屋隆夫「危険な童話」を久々に読む

1961年初版の本格推理小説。1961・1977・2005年と3回テレビドラマ化。あらすじ傷害致死で服役し、仮釈放された男が殺された。殺害現場は従姉妹のピアノ教師の家。ちょうど上田署の木曽刑事が妻・杉子と一人娘のクミ子を通わすか通わさないかで今朝言い争いしたばかりの音楽教室だった。しかも殺されたのは木曽が上田署に転勤して初めて捕まえた男・須賀で従姉妹の木崎江津子が真っ先に疑われた。江津子は未亡人で
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生島治郎「死者だけが血を流す」を読む

1965年出版のハードボイルド。あらすじ引揚者で大学時代、学生運動でも活躍した牧。今ではヤクザの世界に入り、インテリヤクザとして頭角を現していた。しかし、組の仕事で故郷の北陸に戻った際、地元の有力者で牧が忌み嫌う伯父と手を結ぼうとした幹部の顔を潰したことから組から命を狙われる。自分の兄貴と慕う男を刺殺したが、正当防衛とされる牧。変わらず組につけ狙われる牧に、救いの手が。それは伯父の政敵で国会進出を
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