西村京太郎49・伝説の名作「終着駅殺人事件」を久々に読む

1980年出版の作品。翌年に日本推理作家協会賞を受賞。1981年と2013年に土曜ワイド劇場、2001年に月曜ミステリ―でテレビドラマ化されている人気の作品。あらすじ上野駅構内のトイレで通産省の役人、安田が他殺死体で発見された。彼は青森県のF高校で校内新聞を出していた男女7人の仲間で、7年ぶりに一緒に故郷の青森に行こうと上野駅に来て殺されたのだ。残りの6人は安田の死を知らず予定通り上野駅発の寝台特
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橋上秀樹著「野村克也に挑んだ13人のサムライたち」を読む

2011年出版の作品。著者の橋上秀樹氏は現在西武ライオンズ1軍野手総合コーチ。13人の内訳は次の通り。笘篠賢治、西村龍治、長嶋一茂、池山隆寛、岡田彰布、今岡誠、山口重幸、飯田哲也、柳田浩一(昌夫)、一場靖弘、古田敦也、岩隈久志、橋上秀樹。笘篠はアイドルだった松本典子と結婚した「とまぴょん」である。確かに自分のタイプというのを理解せんと大成せんわなあ。「脇役のススメ」というのを理解した宮本慎也が20
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影丸穣也傑作選「戦国くノ一伝」を読む

「戦国くノ一伝 秀吉を狙う女」と「武士道剣風伝 鬼が斬る!」の2本収録。上記のは戦国くノ一伝だけと思うけど。影丸さんといえばこのお方が横溝正史の「八つ墓村」を劇画化したことが70年代半ばからの横溝正史ブームに繋がったことで知られている。物語は秀吉暗殺の野望に燃える伊賀忍・くノ一の風子の活躍を描くもの。敵味方でありながら絆がある石川五右衛門も登場する。それもこれも信長が伊賀忍を殲滅せんとしたことが遠
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西村寿行「化石の荒野」を読む

1976年出版の作品。1982年に角川映画・主演渡瀬恒彦で映画化。見事にコケた。しばたはつみの主題歌「化石の荒野」は名曲。あらすじ警視庁の刑事である仁科草介はある日、2人の男に連れ去られる。気が付くと目の前には死体、使用されたのは自分の拳銃。殺人刑事の汚名を着せられ逃亡する仁科。誰が何の目的で俺を罠に陥れたのか。そんな仁科にCIAが接触し、5万ドルの報酬で奇妙な仕事を依頼。それは全国の山岳地帯で「
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西村京太郎98・「臨時特急『京都号』殺人事件」を読む

1985年出版の作品。1996年に土曜ワイド劇場で「寝台特急『北斗星』殺人事件」として映像化。記念すべき北条早苗刑事初登場作品ともいえる(もっともこの時の表記は北原早苗)。あらすじ大会社ワールド時計に家族殺害の脅迫状が届く。ワールド時計の社長・楠木は一人娘のかおりが臨時特急京都号で京都に行くのでガードしてほしいと知り合いの三上刑事部長に依頼する。それを受けて三上の遠縁にあたる三沢刑事と3カ月前に配
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2時間サスペンス原作・西村京太郎229「愛と悲しみの墓標」を読む

1995年出版の作品。2003年に土曜ワイド劇場で、2007年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ独身の実業家が毒殺され、残された3人の愛人に容疑がかかる。相続権はなくても、もし彼の子供を妊娠していれば莫大な遺産が手に入るからだ。十津川警部と亀井刑事は愛人の一人で一番目立つ、モデルの藤原さつきを尾行。ところが、部下に尾行させていた愛人の一人、早見友美が殺害される。しかも、容疑者として逮捕されたのは自
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西村京太郎37「炎の墓標」を読む

1978年出版の十津川警部もの。初期の社会派作品群を彷彿とさせる内容。映像化はまだなし。あらすじマンモス・タンカーの爆破中止と引き換えに百万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかかってきた。それをインドネシア、バリ島のデンパサールにある小さな商会に振り込めという。十津川警部と亀井刑事が急行するが巧妙な犯人の罠でタンカーは爆破される。続いて親会社の会長が誘拐され身代金は同じく百万ドル。振込先も同じ
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傑作時代小説・笹沢左保「木枯し紋次郎」(上)を読む

2012年に光文社から出版されたベスト・オブ「木枯し紋次郎」の1冊。収録作品は10篇。「赦免花は散った」……小説現代1971年3月号「童唄を雨に流せ」……小説現代1971年6月号「川留めの水は濁った」小説現代1971年10月号「木枯しの音に消えた」小説現代1972年3月号「女郎蜘蛛が泥に這う」小説現代1972年7月号「夜泣石は霧に濡れた」小説現代1972年10月号「上州新田郡三日月村」小説現代19
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伝説のマンガ「がんばれ! ドンベ」を久々に読む

1978年から1980年までコロコロコミックで連載されていたマンガ。リアルタイムで影響を受けた思い出深い作品。あらすじと感想教師が勝手に成績順でグループ振り分けを作った。そこで作られたのがドンベグループ。メンバーは5人。秀一……短期ですぐケンカをするがめちゃくちゃ強い。興奮するとすぐ鼻血。ヨシオ…ラーメン屋の息子。たまたまとった45点のテストが唯一の自慢。ひろ志…気が弱くて周りの足手まといだが本人
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幻戯シリーズ1・西村寿行「昏き日輪」を読む

1979年に「オール讀物」に連載された作品。あらすじ太平洋戦争で戦死した夫の墓参りにブルネイを訪れた静代としげ乃。しかし、帰国当日荒天のために定期便が離陸不能。急きょ貿易商を名乗る日本人が仕立てた飛行機に乗るがその機体は忽然と姿を消した。いったいどこへ消えたのか?乗客には現地に進出していた日本の商社員や親善訪問中の映画女優5人も含まれていた。事件の背後にあったのは経歴詐称の日本人が女優達を人身御供
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