西村京太郎236「丹後殺人迷路」を読む

1995年出版の作品。1997年にTBSで映像化。ゲストは斉藤慶子、根津甚八など。あらすじ真夜中に突然十津川警部宅に電話が。相手は8年前に逮捕した平野という男。平野は妻殺しで服役し出所したばかりだったがその殺したはずの妻を新宿で見かけたというのだ。翌朝会う約束をして眠りについた十津川だったが平野はアパートの部屋で惨殺死体で見つかった。壁には奇妙なマークと「文殊に聞け!」との血文字。これらはいったい
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西村京太郎15「ハイビスカス殺人事件」を久々に読む

1972年出版の作品。あらすじアイヌを先祖に持つ気鋭の民俗学者・若杉。ある日、勤務先の大学の実力者である大河内に与論島に行ったきり家に帰ろうとしない娘を連れ戻してほしいと頼まれる。その娘・亜矢子は若杉の教え子だった。無下に断りにくい若杉は与論島へ。ところが、着いた早々何者かに襲われてしまう。さらに同じ日、大河内が東京で殺害され現場には何と若杉が奪われた時計が置かれていた――という展開。感想初期に色
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西村京太郎57「蜜月列車殺人事件」を読む

1982年出版の短編集。「再婚旅行殺人事件」「あずさ3号殺人事件」「ゆうづる5号殺人事件」「新婚旅行殺人事件」の4編を収録。トラベル・ミステリー短編の傑作編という感じ。いずれも時刻表トリックをメインにしている。「再婚旅行殺人事件」は文字通り再婚旅行中に殺人が起きる。舞台は山陽本線・新下関駅近くを走っていた急行「さんべ3号」の車内。鳥取と下関・博多を結ぶ急行で長門市で分断され、一方は山陰本線経由、も
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ハードボイルド・生島治郎「兇悪の警察」を読む

1987年初出の作品。「兇悪」シリーズ初の長編。それまでの4冊は連作短編集で「兇悪の門」はじめ天知茂主演「非情のライセンス」の原作となった。あらすじニューヨークで日本人の若妻が射殺された事件。夫の尾形友一は多額の保険金を受け取り、三島安代と再婚した。しかし5年後、尾形は前妻殺しの容疑で逮捕され獄中へ。事件はマスコミをにぎわせた。警視庁特捜部の会田は安代と懇ろになったことからこの事件を追うことになり
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衝撃の作品・西村寿行「虎落笛」を読む

1980年出版の作品。兄の西村望の犯罪小説を彷彿とさせる衝撃の内容。あらすじ検事の郷名は死刑執行の立会に臨んだ。死刑囚・北岡の無実を処刑直前に確信するも時すでに遅く処刑は執行されてしまう。幼き頃、人買いに売られ奴隷生活を送り流転の人生を送った北岡。風が――冬の風が……。北岡が最後に遺した言葉は何を意味するのか?検事を辞め、北岡の過去を求めて旅に出る郷名。だが北岡の就籍地・宮崎で何者かに襲撃される。
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西村寿行の処女長編「瀬戸内殺人海流」を読む

1973年出版の実質デビュー作。1980年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。西郷輝彦、池上季実子、大坂志郎などが出演。観たいなあ。あらすじ汚職の疑いをもたれていた男が謎の変死を遂げる。さらに捜査線上に浮かんだ人妻が失踪。そして二週間後、東京から遠く離れた小豆島沖で溺死体になって発見。最愛の妻を奪われた狩野の怒りは収まらない。会社を辞め、妻の死の真相を追求することを決意。しかし、事件の背後にうごめく
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西村京太郎275「桜の下殺人事件」を読む

1998年出版の作品。2000年にTBSで映像化。ゲストは風間杜夫、渡辺梓など。あらすじ十津川の部下・三田村刑事はひな祭りの日に出会った彼女と3月末に三河湾にある西浦温泉に来ていた。ところが、彼女がホテルの従業員を刺殺して三田村の目の前で自殺。ショックを受ける三田村だが、捜査が進むにつれ同様の事件が東伊豆・河津七滝でも起きていたことがわかる。さらにさかのぼると長野・下諏訪温泉でも同様の事件が。怨恨
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西村京太郎185「パリ・東京殺人ルート」を読む

1991年出版の作品。2003年にTBSでテレビドラマ化。ゲストは高島礼子、小沢真珠など。あらすじパリ観光に来た中年男性が謎の失踪。その後、死体となって運河になった事件を受けてフランスに飛んだ十津川警部。留学生の水原とパリ警視庁の小メグレと呼ばれる刑事がサポート。似顔絵の絵描きから事件に関わる謎のブロンド女を突き止める。独自に動き始めた水原は脅迫を受け、十津川警部は事件の裏に武器密輸に関する黒い壁
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西村京太郎194「夏は、愛と殺人の季節」を読む

1992年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ十津川警部の元部下で私立探偵の橋本。ある女性から河西弘という男を探してほしいと依頼を受けた。ところが河西は二年前に交通事故ですでに死亡していた。せっかく城崎まで行って調べたのに――それから数日後、橋本に十津川と亀井から電話が来る。橋本に仕事を依頼した女性が殺されたというのだ。二年前の交通事故を洗いなおす十津川達と橋本。しかし、彼らの捜査をあざ笑うかの
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伝説のデビュー作・大藪春彦「野獣死すべし」を久々に読む

1958年出版のデビュー作。いまだに色あせることのない鮮烈な内容。映画になること3回、復讐編を入れれば5回の名作。あらすじ敗戦の混乱の中引き上げてきた人々。ハルピン生まれの伊達邦彦もその一人だった。彼は様々な経験をし、ストイックにとことん目的達成のためには手段を択ばないニヒリズムなどを成長するにつれ身に着けていった。そして彼が計画したのは美しいまでの完全犯罪。狙う獲物は巨額の大学入学金。冷ややかに
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