西村京太郎116「特急『おき3号』殺人事件」を読む

1986年出版の短編集。表題作のほか、「関門三六〇〇メートル」「裏切りの中央本線」「臨時特急を追え」「最北端の犯罪」の計5編を収録。「関門三六〇〇メートル」は謎の110番から事件が始まる。大胆不敵な犯罪計画が実施されるが、終わり方があっけない。「裏切りの中央本線」は西本刑事が主役級。単なるアリバイ崩しではない人間ドラマが魅力。特に最後の一行がやるせない。1991年に土曜ワイド劇場で映像化。設定に変
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西村京太郎197「恋の十和田、死の猪苗代」を読む

1992年出版の作品。2006年に土曜ワイド劇場で映像化。「超豪華寝台特急トワイライトエクスプレス殺人事件」というタイトルだった。あらすじとうとう結婚することになった西本刑事。ところがハネムーンで新妻が殺されてしまう。傷心の西本は2人の思い出の地、十和田湖を訪れる。そこで亡き妻と瓜二つの女性、みな子と遭遇。だが、彼女は猪苗代湖からの手紙を最後に姿を消す。彼女を探す西本だが、彼女は何者かに殺害されし
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西村京太郎78「L特急踊り子号殺人事件」を読む

1984年出版の作品。表題作と「特急しらさぎ殺人事件」「振り子電車殺人事件」の計3編を収録。あらすじ表題作は踊り子5号に爆弾を仕掛けたとの電話が入る。緊急停車を行い、車内点検したところ発見したのは爆弾ではなくナイフが刺さった男の死体。殺された男はサラ金会社の社長。容疑者は浮かぶものの鉄壁のアリバイが――という話。1991年に土曜ワイド劇場で映像化。ゲストは白都真理、下条アトム、七瀬なつみなど。観て
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西村京太郎260「秋田新幹線『こまち』殺人事件」を読む

1998年出版の作品。1999年と2006年に土曜ワイド劇場で映像化。あらすじ故郷で再出発するため秋田新幹線で旅立つ戸塚由美。彼女には金融詐欺に絡む殺人の共犯容疑がかけられていた。三田村・北条刑事は彼女を尾行する。秋田・角館の実家の旅館で働く由美。そこに現れる別れた夫、銀座のクラブで働いていた時の客。そういった連中が次々と殺されていく。事件の背後には何があるのか。十津川警部の推理は――という話。感
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西村京太郎288「夜行列車の女」を読む

1999年出版の作品。TBSでも土曜ワイド劇場でも映像化されている。あらすじ寝台特急の取材に出たカメラマンの木下。隣の個室にいた若い美女・永井みゆきに興味を持つ。翌朝、道後温泉に行くといっていたみゆきが起きてこない。不審に思った木下は彼女の部屋を覗くがそこには死体が。その女性はみゆきとは別人だった。犯人と疑われた木下は証拠不十分で釈放される。東京に戻ってからも警察に付きまとわれたり迷惑千万な状況に
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西村京太郎14「殺意の設計」を読む

1972年出版の作品。主人公は矢部警部補。後に左文字進シリーズで出てくる矢部警部と同一人物かどうかは定かでない。1986年に土曜ワイド劇場で「人妻の背徳日記殺人事件」のタイトルでドラマ化。出演は石立鉄男、佳那晃子、村井国夫、平淑恵、小林昭二、池波志乃など。あらすじ新進画家の田島とその妻・麻里子。2人は幸せな結婚生活を過ごしていたがある日、田島の不倫を暴露した手紙が麻里子のもとに。半信半疑だった麻里
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西村京太郎424「上野駅13番線ホーム」を読む

2007年出版の作品。2009年に土曜ワイド劇場で映像化。ゲストは金子賢、小沢真珠など。あらすじ失意のまま郷里の美唄に帰ろうとしていた本田。しかし彼は、上野駅で同郷の成功者・小池をはずみで殺してしまう。金を奪いカシオペアに乗り込む本田。美唄につくとすぐに入院していた母親が死去。彼は再び北斗星で上京するのだが、周囲でおかしなことが起き始める。一方、小池殺害の事件を担当した十津川警部と亀井刑事。ところ
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西村京太郎342「失踪」を読む

2003年出版の左文字進シリーズ。同年にTBSで映像化。水谷豊のやつね。あらすじある日、左文字の友人の矢部警部が何者かに撃たれ入院。見舞いに行く左文字と妻・史子。矢部警部は極秘に左文字に調査を依頼する。矢部と別居中の妻・美加は失踪し、部屋には女性の絞殺死体が。さらに矢部警部が病院から姿を消すと二人目の殺人が起る。左文字と史子は調査を続けるうちに別の失踪事件の存在を知る。そして事件の裏側で起きていた
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西村京太郎435「十津川班捜査行 湘南情死行」を読む

2008年出版の短編集。「湘南情死行」「恋と復讐の徳島線」「死への週末列車」「愛と孤独の宗谷本線」「青に染まった死体」の5編を収録。「湘南情死行」は恋人とデート中の西本刑事がクルーザーの爆発を目撃するところから事件に巻き込まれる話。西本らしいというか彼女の方がしっかりしていて事件解決のきっかけを作ってくれる。「恋と復讐の徳島線」は十津川警部がメイン。最近行きつけになった本屋の主人が急に姿を消した。
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西村京太郎233「恐怖の海 東尋坊」を読む

1995年出版の短編集。表題作の他、「恐怖の湖富士西湖」「恐怖の清流昇仙峡」「恐怖の橋つなぎ大橋」の計4編を収録。「恐怖の海 東尋坊」は毎度おなじみ日下刑事巻き込まれ編。留守番電話に吹き込まれていた大学の同期の声。それは死者からのメッセージだった――という話。2013年にTBSで映像化。巻き込まれるのは西本刑事・堤大二郎。ゲストは大河内奈々子、湯江健之、石井めぐみなど。タイトルは「特急しらさぎ殺人
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