鬼貫警部シリーズ・鮎川哲也「鍵孔のない扉」を読む

1969年刊行の鬼貫警部シリーズ。
1990年に土曜ワイド劇場、1995年に火曜サスペンス劇場で映像化。

あらすじ

声楽家の久美子と伴奏ピアニストの重之。
二人は夫婦だったが、三月の暖かい日曜日の昼下がり、
浜辺の歌を練習している最中、些細なことがきっかけで不仲に。

重之が私立探偵を雇って久美子を追った結果、
浮気していたことが判明し、二人は離婚することに。

これがきっかけで浮気相手と思われた放送作家が殺され、重之が疑われる。
アリバイが成立してやれやれとなったが、今度は久美子が事故で危篤状態。

さらに本命の浮気相手だった喜劇役者の死体が上がり、混沌とする中、
残った容疑者には鉄壁のアリバイがあった。
主任警部の鬼貫は手がかりを求めて蔵王に飛ぶが――という話。


感想

鬼貫が出てくるのが遅いのは相変わらずだが、前半が上手い。
重之と久美子みたいな夫婦は結構おるんやろねえ。
一度も結婚してないオレにはよくわからんけど。

いろいろ悩んで見舞いに行って意識回復したと思ったら、
浮気相手の名前呼ばれたりするとこなんざ上手い。

土曜ワイド劇場は鬼貫ものではなく単発もの。
婚約者が不倫相手と間違われて殺されて、女性が謎を解く話みたい。
原作で言えば主人公が重之ってことかな。主演は若村麻由美。

火サスの大地さんがやってたシリーズでは第5弾として映像化。
タイトルは『嫉み』。観たような気もするけど覚えてない。
電話のところなんかどういう風に処理したんかな。
機会があれば、どちらも観てみたい。

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