影丸穣也傑作選「戦国くノ一伝」を読む

「戦国くノ一伝 秀吉を狙う女」と「武士道剣風伝 鬼が斬る!」の2本収録。

上記のは戦国くノ一伝だけと思うけど。
影丸さんといえばこのお方が横溝正史の「八つ墓村」を劇画化したことが
70年代半ばからの横溝正史ブームに繋がったことで知られている。

物語は秀吉暗殺の野望に燃える伊賀忍・くノ一の風子の活躍を描くもの。
敵味方でありながら絆がある石川五右衛門も登場する。
それもこれも信長が伊賀忍を殲滅せんとしたことが遠因となっている。
なので生き残った風子は信長の天下布武に加担した大名を潰しにかかる。
あの手この手で弔い合戦に臨むが、皮肉なことに信長の妹であるお市の方に頼まれ
三人の娘を助け出すことになる。茶々、初子、達子。

茶々は後の淀君となるわけだが、ひょっとすると茶々は牝カマキリだったのでは。
要するに自分の父親2人を殺した秀吉に復讐したのではないか。
もしそうならば歴史の見方は相当変わってくる。
そもそも秀頼なんか秀吉にちっとも似ていないのはよく知られたところ。
こういう観点のドラマってこれまであったかね。
淀君は自分の命と引き換えに、憎き豊臣家を滅亡させた――。
……できなくはないが、説得力を持たせるには相当難しい。
まだまだ戦国時代にはいろんなネタが転がってると思う。

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