西村京太郎501「特急ワイドビューひだに乗り損ねた男」を読む

2012年出版の作品。映像化はまだなし。

あらすじ

東京で空き家の床下から男の白骨死体が発見。
ポケットには2年前の高山行き「ワイドビューひだ13号」の切符。
十津川警部は飛騨高山に向かう。
すると7年前、市議の妻と駆け落ちして消えた男の話が。
市議はその後、元大臣の娘と再婚し国会議員になっているという。
果たして7年前に何があったのか?
世界遺産登録を巡る詐欺事件もからみ、
様々な圧力を跳ね除けて十津川警部が暴いた真相とは――という話。


感想

まあ地方政治をテーマにするとありがちな話。
特にひねりがあるわけでもなく話は進んでいく。
最後のほうは違法すれすれで大丈夫かいなと思う。
裁判になったらどうなんだろ。
世界遺産詐欺なんてのはあるかもしれんねえ。
地元選出国会議員の名前を使われりゃイチコロだわね。
そんなのに飛びつくほうもどうかと思うが、それだけ地方は切実。

東京一極集中がますます進むであろうことは間違いない。
リニアが走りゃ名古屋までという可能性もあり、
関西に住んでる身とすりゃもはや観光で生きてくしかないんじゃないのって話。
大阪ですらそんな感じだもんねえ。
東京五輪までは何とか浮かれて希望が持てるかもしれんけど、
そのあとのことを想像するとロクでもない気持ちになる。
日々生きてかなあかんこちらとしては、きちんと考えとかんとねえ。
しかし、どうなってんだろその頃は。

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