1981年出版の作品。
1980年7月から1981年5月にかけて「女性自身」で連載。
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あらすじ
丹後半島・犬ヶ岬の断崖で起きた連続殺人事件。
被害者はホテル経営者の男と人気タレントの妻。
被害者同士の接点が見つからないまま、容疑者として浮かんだのは男の友人・水沼だった。
その水沼の愛人である香織は水沼の無実を証明するため奔走する。
だが、そこで見つけたものは――という話。
感想
これまた完璧な密室と思えるアリバイ崩しと愛とロマンのミステリ。
のちに書かれる「悪魔シリーズ」を思わせる官能描写が特徴。
24歳の香織が37歳妻子持ちの水沼と社内恋愛うんぬんなんてのは
別に珍しくもなんともないが、松本清張の時代と違い女性の自立感は強い。
性と愛の彷徨、女のドラスティックさがよく出ている。
肉体の葛藤も十分サスペンスになんのよね。
愛人同士の対決みたいな部分もあり、そこも結構読ませてくれる。
これはドラマになってんだよねえ。
1989年「月曜・女のサスペンス」で。
岩崎良美、三ツ木清隆、五十嵐めぐみ。
……なんか違うなあ(笑) 1時間だし。
もうちょっと誰かおらんかったんかい。
見るまでもなくスカスカな絵が想像できてあーあという感じ。
こういうのは2時間サスペンスでやってほしいよねえ。