西村寿行「頻闇にいのち惑ひぬ」を久々に読む

1983年出版の死神シリーズ第3弾。
中郷・伊能の名(迷?)コンビが今回も暴れまわる。

あらすじ

ウイスキーを飲みながらポルトガルで
鮫狩りに熱中している元・警視庁公安特科隊長の中郷。

鮫退治で疲れているところ、謎の日本人女性を釣り上げる。
興味がないので現地人に病院に連れていくよう頼んだ。
しかし、女は謎の言葉を残して病院ごと焼き殺された。

合流した伊能と中郷は女殺し屋スーザンに狙われる。
しかし、いとも簡単にスーザンを撃退。
そのスーザンも謎の言葉を残し組織に抹殺された。

伊能と中郷はポルトガルのデルガド刑事を加え
あちらこちらで大活躍。

ポルトガル、日本、スワジランド――。
3人の行くところ、死体の山だらけに。

人間の尊厳をもてあそぶ巨大で醜悪な大物との対決――という話。


感想

相変わらずとんでもない。
シリーズものいろいろあるけど、
この中郷と伊能のコンビが一番いい気がする。

狂気の沙汰としか言いようがないが
その狂気が心地いいというか人間本来のものというか。

こういう話を魅力的に描くのは相当腕ないとねえ。
で、盛り上げてくれるのだが最後があれ?となる。

おいおい、ここ一番盛り上がるんとちゃうんかい。
拍子抜けすることこの上ないのだが、
実はこれもわざと狙ってるんちゃうかとさえ思える。

こういう書き方もありかもね。
ボスキャラが出てきて丁々発止やりゃええいうもんでもないし。

ま、相変わらず刺激になりますわ。

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