清水一行「三人の賢者」を久々に読む

1998年刊行の長編企業小説。
モデルは全日空。今のところ映像化は無し。

あらすじ

エアライン・日空ビルの取締役室。
そこでは後継社長人事を巡り、
名誉会長・会長・社長の三人による暗闘が繰り広げられていた。

当然、その配下の者たちも緊張感に包まれる。
近づいてくる女をスパイと見たり、
社長派の面々は自分たちに有利な人事になるよう工作したり。

独裁的で永続的なワンマン体制を望む社長に対して、
名誉会長の下した判断は――という話。


感想

面白いことは面白いのだが、
なんちゅうかイマイチ話が転がって行かない感じ。

群像劇なのはわかるが、
誰か気持ちを乗せられる主人公が欲しいところ。

しかし、大企業の中というのはいろんなことがありますな。
出世だ何だということにチートも興味がない者にとっては
人間ってあさましいねえなんて思っちゃう。

巻末の解説にあるように、
モデルとなった社長交代劇は巷間伝えられた内容とは違う模様。

事実は小説より奇なりとはよく言ったもので。
しかし世の中、複雑化の一途ですなあ。

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