1990年出版の作品。
多すぎる容疑者とわからない動機に
十津川警部が苛立つ珍しい展開。
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あらすじ
有明海の三角湾で発見された男の死体。
被害者は東京在住の画家・太田垣と判明。
熊本県警から応援を求められた十津川警部らは
太田垣が最後に残した「有明に行く」を手掛かりに捜査。
しかし、その間に同じ画家仲間の後藤が殺される。
容疑者は画家仲間を含め6人もの人物があがる。
しかし、動機は一向に見えてこない。
怨恨か、それとも――。
太田垣が描いた和服姿の女性は何者なのか。
明確な進展がないまま、十津川警部は――という話。
感想
最後のメッセージ「有明に行く」がミソ。
このあたりは松本清張の「砂の器」を彷彿とさせる。
犯人を捕らえる手掛かりとなる地図のポイントもなかなか。
まあ後出しジャンケンっていえばそれまでかもしれんが。
と、まあいいところもあるのだが
何でか知らんけど印象が薄い。
動いてるようで動いてないってことかな。
犯人像がイマイチと言えばイマイチだし、評価の難しい作品。