今日の読書は大藪春彦「餓狼の弾痕」。
1994年発刊のかなり後期の作品。
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あらすじと感想
高校時代、「野獣死すべし」「蘇る金狼」
「女豹の掟」とか授業中に読んでた。
角川文庫のカバーがかっこよかったなあ。
1996年に61歳で亡くなった大藪春彦。
うちの死んだ親父と同い年か。
早逝なのにたくさんの作品がある。
自分41だけど今から20年でこんなに
作品出せるだろうか。
デビュー作「野獣死すべし」以来貫かれている
巨大な権力の横暴に対する怒りと、
それに対抗すべくストイックに自分を高め、
闘う男の姿が描かれている。
しかし・・・正直言って同じパターンの
襲撃が繰り返されるだけなので退屈だ。
こんな組織が実在したら
それはそれで面白いとは思うけど。
殺し方も同じ。セリフもまあだいたい一緒。
殺られる相手が入れ替わるだけ。
水戸黄門でももうちょっと変化あるだろ。
そう思いながらも読んでたら
なんか笑えて来るから不思議だ。
そんな小説ホントにあんのか?
とお疑いの方にはぜひご一読いただきたい。