フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1971年カンヌ映画祭審査員特別賞受賞。「不屈の映画人」ドルトン・トランボが自分の小説を自分で監督した作品。あらすじ時は第一次世界大戦の最中。コロラドの青年ジョーも戦地へと向かった。それからしばらくして――ジョーは前線の手術室に横たわっていた。生命不詳、重傷兵407号として。軍医の冷たい言葉をよそにジョーは出征する前夜のことを思い出していた。恋人カリーンとの愛、出征の朝の別れ。いまやジョーの身体で
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1989年のアメリカ映画。見所はなんといってもラストのエキストラ7万5千人を集めたヤンキース戦。あらすじ歴史あるチーム、クリーブランド・インディアンス。しかし30数年、優勝どころかAクラスもなし。そんなインディアンスに女性オーナー誕生。このチャラい女が本拠地移転を画策。地元人気を無くすようポンコツばかりを集める。かくしてロクでもないチームが作られ、オーナーの思惑通り連戦連敗。しかし、オーナーの意図
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1969年の大映時代劇。あらすじ軽業一座にいたお紋は土地の親分を殺めた関係からその子分達に追われる身。ある時、中山道で瀕死の男から五十両の大金を預かる。その時からお紋の新たな戦いは始まった――。感想安田道代さん主演の大映時代劇。後の大江戸捜査網の頃より若々しい。しかしまあ潰れかけの大映時代劇。突っ込みどころは満載。なんせお紋に五十両預ける前に斬られた相手達が懐探してるのだ。 なんで見つけられない?
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1978年初出の左文字進シリーズ。劇場版「恋人はスナイパー」の原作でもある。あらすじ突如発生した無差別殺人事件。最初は新宿の喫茶店で若いカップルが毒殺され、次いで北海道で青年が射殺されさらには飛行機が海に・・・一連の事件は「ブルーライオンズ」と名乗る連中の犯行だった。連中は首相官邸に五千億円の身代金を要求。「日本国民一億二千万人を誘拐した」と。最初の毒殺事件に偶然居合わせた左文字進と犯人の知恵比べ
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いわずとしれたアガサ・クリスティの名作。何回となく映像化されているが、この1945年ルネ・クレール版の評価は高い。あらすじインディアン島に集められた年齢も職業も異なる10人の男女。しかし肝心の招待客は姿を現さない。それぞれの人物には後ろ暗い過去が。やがて童謡「10人のインディアン」に見たてられ1人また1人と犠牲者が――という話。 感想クローズド・サークルの代表作であり、マザーグース殺人の代表作でも
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1977年初出の作品。三浦友和と藤竜也が主演した映画「黄金のパートナー」の原作。あらすじカメラマンである野口の無線機に謎の救難信号が5日間連続で送られてきた。調べてみるとそれは旧日本海軍の暗号でトラック諸島で終戦時に沈没したはずの潜水艦からだった。果たして誰がそんなことを?友人の江上と由紀子と3人で事件を追ううちに野口達はとんでもないことに巻き込まれていく――という話。感想海洋ミステリーの一作とい
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1975年TBSで放送された連続ドラマ。主演は沢田研二。当時、時効を迎えようとしていた3億円事件を題材にした画期的なピカレスクロマン。あらすじ時効まで後半年に迫った3億円事件。その犯人、可門良(沢田研二)は孤児院の先輩だった野々村(藤竜也)が経営するクラブで歌手として働いている。しかし良は脳腫瘍に侵されていて余命いくばくもない。良を犯人とにらむ白戸警部(若山富三郎)、元レーサーの八村(荒木一郎)、
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コンビニ本から文庫化になった一冊。「昔はよかった」という言葉と「今の子どもは」という言葉ほど嫌いなものは無い。だいたいそんなことはアリストテレスの時代から言われている。過去のノスタルジーに浸りたがるのは今で勝負できてないからだろうと思ってしまう今日この頃。昭和30年代をリアルタイムで生きたわけではないがいろいろと面白い情報が手に入るこの本。まず日本国民全員が毎日白い米を食べられるようになったのは昭
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1972年の東宝映画。結構この手の作品は海外でカルト的人気。原作は小池一夫。いまだに現役なのが凄い。あらすじ北町奉行所の隠密回り同心、板見半蔵(勝新太郎)。仲間を持たず一匹狼の彼は上司からも疎まれるダークヒーロー。街の人からは「かみそり半蔵」と言われ恐れられるが同時に弱者の味方としても名が通っている。自分が捕えて獄門首になるはずだった連中を死んだことにして手下に使ったり悪側にいた女を取り調べと称し
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1971年のイギリス映画。本国とアメリカでは酷評され見向きもされなかったのになぜか日本では大ヒットした作品。あらすじ舞台はロンドンのパブリック・スクール。厳格な教師と干渉する親に反発する子供たち。そんな環境の中で11歳のダニエルは同じ学校に通うメロディと出会う。互いに行き来する中でいつしか惹かれあい「結婚したい」と口にする2人。押さえつけようとする大人たちを尻目にクラスの子どもたちは授業をボイコッ
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