深作欣二24・東映映画「博徒外人部隊」を久々に観る

1971年公開の東映映画。滅びの美学とも言うべき、時代の流れに反逆しながら散っていった男たちの姿を描いた作品。あらすじ浜村組の幹部・郡司(鶴田浩二)が対立していた組の会長を殺した罪で服役し、10年の刑期を終えて横浜に帰ってきた。背後で暗躍していた大東会会長(内田朝雄)から500万をゆすり取り、郡司は沖縄に新天地を求める。昔の子分である尾崎(小池朝雄)、鮫島(室田日出男)、イッパツ(曽根晴美)、関(
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高倉健主演・東映映画「網走番外地 吹雪の斗争」を観る

1967年公開の東映映画。網走番外地シリーズ第10弾。一応シリーズ最終作。主演はもちろん高倉健、監督は石井輝男。副主人公の安藤昇さんが監督のやり方に怒って帰ったため、ラストシーンが大きく変わった作品として知られる。あらすじ敗戦直後の網走。刑務所に入った橘(高倉健)は人減らしされかかっていた吉(石橋蓮司)を助ける。それを根に持った牢名主のデカ虎(戸上城太郎)とマムシ(菅原文太)は刑務所長の青鬼(関山
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東映映画「前科おんな殺し節」を観る

1973年10月公開の東映映画。オレが生まれた時期にこんなの上映してたのね。あらすじと感想いきなりスナックに現れ、暴れまくるマキ(池玲子)。周囲の男を滅多切りにするが、肝心の大場(葉山良二)は逃す。殺人未遂ならびに傷害罪で女子刑務所に送られるマキ。そこで待ち構えていたのは毎度おなじみの囚人たち。男(由利徹)を強姦、恐喝、暴行傷害したかおる(片山由美子)、夏子(風間千代子)、雪江(宗田政美)、そして
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高倉健主演・石井輝男監督東映映画「現代任侠史」を久々に観る

1973年公開の東映映画。橋本忍脚本というところに新しさがある。あらすじ銀座の鮨屋「鮨銀」の主人・島谷(高倉健)。かつて松田組の最高幹部の一人だった島谷は南方で戦死した父の形見の刀をアメリカの博物館から引き取ってきた。これを大きく報道するマスコミ。その中の一人、ルポライターの克子(梶芽衣子)。取材していく中で、島谷に好意を寄せていく。その頃、松田組は先代の実子・初治(郷鍈治)が二代目を継いでいた。
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深作欣二40・東映映画「やくざの墓場 くちなしの花」を久々に観る

1976年公開の東映映画。主演は渡哲也、梶芽衣子。昭和51年度文化庁芸術祭参加作品とのクレジットがあるが、取り下げたらしい(笑)あらすじ捜査四課の刑事・黒岩(渡哲也)。二年ぶりに配属された地域では、地元の西田組と大組織・山城組との抗争真っ最中。暴力的に取り締まる黒岩だが、府警上層部に睨まれる。黒岩は捜査を進めるうちに山城組の背後に元副部長の寺光(佐藤慶)が社長を務める金融業の存在があることを突き止
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名作映画・深作欣二35「県警対組織暴力」を久々に観る

1975年公開の東映映画。深作欣二監督・笠原和夫脚本の最高傑作。「仁義なき戦い」で使えなかった話も盛り込んだ印象深いシーンが満載で、シナリオの見本ともいえる作品。あらすじ時代は昭和38年。舞台は中国地方の架空の都市、倉島市。ここでは6年前に起きた大原組の内部抗争による火種がくすぶり続けていた。友安(金子信雄)が組を解散してから市会議員に転じ、子飼いの川手(成田三樹夫)が新しい組を結成して以来、元の
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東映仁侠映画・加藤泰監督「明治侠客伝 三代目襲名」を久々に観る

1965年公開の東映映画。主演は鶴田浩二、ヒロインは藤純子。大木実、津川雅彦、藤山寛美、丹波哲郎ら錚々たる面々が出演し、名作との呼び名が高い。あらすじ舞台は明治時代の大阪。土建業を副業に持つやくざ稼業の二代目、木屋辰(嵐寛寿郎)が刺客(汐路章)に刺されてしまう。木屋辰と野村(丹波哲郎)の仕事を奪おうとする星野(大木実)と唐沢(安部徹)の策略だった。しかし、証拠はなく一人息子の春夫(津川雅彦)は酒浸
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高倉健主演・東映仁侠映画「昭和残侠伝 死んで貰います」を久々に観る

1970年公開の東映仁侠映画。昭和残侠伝シリーズ第7弾。主演はもちろん高倉健、監督はマキノ雅弘。藤純子、池部良、長門裕之らが出演。あらすじ賭場でいかさまに引っかかったあげく、ボコボコにされていた秀次郎(高倉健)を優しく介抱してくれたのは芸者見習の幾江(藤純子)。それから3年、賭場でいかさまを見破り刑に服していた秀次郎だったが関東大震災の知らせを聞き生まれ故郷である東京下町の料亭「喜楽」の無事を願う
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深作欣二33・東映映画「新 仁義なき戦い」を久々に観る

1974年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズが終わった後、柳の下のドジョウを狙って再び製作された作品。基本「仁義なき戦い」の焼き直しだが、これはこれでそれなりに話が通っている。あらすじ舞台は昭和25年の広島県呉市。山守組の組員・三好(菅原文太)は対立する組の幹部を銃撃し服役。8年後に出所してみると親分・山守(金子信雄)、若頭・青木(若山富三郎)、中立派・難波(中谷一郎)の派閥争いに巻き込まれる。
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極妻シリーズ1・東映映画「極道の妻たち」を久々に観る

1986年公開の東映映画。下火になっていたヤクザ映画の新機軸を作り、その後シリーズ化され東映の看板映画となった。主演は岩下志麻、監督は五社英雄。あらすじ服役中の夫の出所を待つ環(岩下志麻)は同じ境遇の極妻たちを励ますべく活動している。そんな時、本家の組長が亡くなり跡目相続が勃発。小磯(成田三樹夫)らを中心に別組織が立ち上がる。そんな中、環の妹・真琴(かたせ梨乃)が小磯系列の組長・杉田(世良公則)と
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