1972年公開の日本映画。「寅さん」の渥美清が自ら企画・主演した作品。監督は今井正、共演は田中邦衛、小川真由美、市原悦子など豪華。あらすじ戦争で全滅した部隊の中、病院に入院していたおかげでただ一人生き残れた男、西山(渥美清)。戦友の遺書を抱いて帰還した彼は、長い年月をかけて全国に散らばる戦友12名の遺書を配達していく――という話。感想最初に観た時から大好きな作品。渥美清の名演と今井正のいいところが
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1978年公開の松竹映画。もしも自衛隊のクーデターが起こったら、という想定でそれに翻弄される人間の姿を描いた作品。原作は乱歩賞作家・小林久三。あらすじ終戦記念日の前日、8月14日。盛岡市郊外で不審なトラックを追跡していたパトカーが機関銃で銃撃され炎上する事件が起きた。次の日、郷里の鹿児島で亡き妻の墓参りをしていた陸上自衛隊刑務部長の江美(三国連太郎)は、内閣情報室長の利倉(高橋悦史)から炎上事件を
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1979年公開の松竹映画。原作はエラリー・クイーンの「災厄の町」。監督は野村芳太郎、脚本は新藤兼人。出演は栗原小巻、松坂慶子、小川真由美、竹下景子など女優を中心に豪華な面々。あらすじ日本文化の研究のためにアメリカから叔父(佐分利信)を訪ねてきた若者ボブ(蟇目良)。叔父の家は山口県萩市の名家で、麗子(小川真由美)、紀子(栗原小巻)、恵子(神崎愛)の美しい三姉妹がいた。紀子は藤村(片岡孝夫)と婚約して
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1963年の松竹映画。村八分を通じて群集心理の恐ろしさを描いた作品。出演は加藤剛、岩下志麻、菅原文太、加賀まりこ、加藤嘉、田中絹代。あらすじ太平洋戦争末期、北海道の村に疎開してきた一家。その娘(岩下志麻)に村長の息子(菅原文太)との縁談が持ち込まれる。しかし、息子は評判の良くない男で戦地で起こした残虐行為を娘の兄(加藤剛)に目撃されていた。縁談は破談となり、その日から村人たちは一家に嫌がらせを始め
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1982年の松竹・角川映画。原作はつかこうへいの直木賞受賞作「蒲田行進曲」。監督は深作欣二、脚本は原作者自身。もともと舞台で話題を呼んだ作品。撮影所を舞台に無教養ではあるが役者として華のある銀ちゃん、ちっぽけな大部屋役者だが映画をこよなく愛しているヤス、この2人の間に揺れる女優、小夏。銀ちゃんを風間杜夫、ヤスを平田満、小夏を松坂慶子が演じている。クライマックスは階段落ちのシーンだがなんちゅうても全
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1996年公開の松竹映画。3年前に公開された「学校」のヒットを受けシリーズ化。前作は夜間中学を通して教育問題と現状を描き話題を呼んだが今度は高等養護学校が舞台。最初の「学校」の原作者、松崎先生は話聞いたなあ昔。あらすじ舞台の高等養護学校は北海道。リュー先生(西田敏行)が担任しているのは1年F組。9人の新入生の中の一人、高志(吉岡秀隆)。発達の遅れはそれほどでもないが中学時代いじめられ心を閉ざしてい
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1983年公開の松竹映画。原作は西村望の同名ノンフィクション小説。映画は事実と違う部分はいろいろあるが、大きい流れは事実に沿っている。あらすじと感想モデルは岡山の山奥で起きた「津山三十人殺し」。横溝正史「八つ墓村」のモデルでもある。ちなみに小説ではこんな事件が過去にありました、程度にしか触れられておらず(たしか)、映画のように「たたりじゃ~」みたいな描写はなかった様な(映像的にはインパクト大だけど
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