深作欣二19・松竹映画「黒薔薇の館」を久々に観る

1969年公開の松竹映画。その前の「黒蜥蜴」がヒットしたからもう一回いったれ、てなもんである。主演は丸山明弘、今の美輪明宏さん。原作から離れ完全オリジナルな内容。若かりし田村正和、小沢栄太郎、松岡きっこ、内田良平、西村晃などが出演。あらすじクラブ「黒薔薇の館」に夜ごと現れる竜子(丸山明弘)。決して緋牡丹のお竜ではない。そっちやったらそれはそれで面白そうだが。竜子の美貌と謎めいたというか淫靡な雰囲気
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小津安二郎監督映画「秋刀魚の味」を久々に観る

1962年公開の松竹映画。監督はこれが遺作となった小津安二郎。主演は笠智衆、岩下志麻。佐田啓二、岡田茉莉子、中村伸郎、東野英治郎など豪華出演陣。2003年にフジテレビでリメイクされている。主演は宇津井健、財前直見だった。あらすじ平山周平(笠智衆)は友人の河合(中村伸郎)に長女・路子(岩下志麻)の縁談を持ちかけられるが気乗りしない。中学の同窓会で恩師・佐久間(東野英治郎)と再会する周平。かつては厳し
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野村芳太郎監督・松竹映画「事件」を久々に観る

1978年公開の松竹映画。原作は大岡昇平、1978年度の日本推理作家協会賞を受賞した。映画が公開されたのが6月、4月にはNHKで連続テレビドラマが放送された。映画・テレビドラマともに法廷ドラマの認知度を高めた傑作として知られている。あらすじ神奈川県の山林で若い女性の絞殺死体が発見された。被害者はスナックの経営者、坂井ハツ子(松坂慶子)と判明。やがて警察は19歳の工員、上田宏(永島敏行)を逮捕。宏は
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山田洋次監督映画「幸福の黄色いハンカチ」を久々に観る

1977年公開の松竹映画。監督は山田洋次、主演は高倉健。第1回日本アカデミー賞を始め、国内の映画賞を総なめにした。武田鉄矢、桃井かおり、渥美清などが出演。あらすじ網走刑務所から出てきたばかりの元炭鉱夫・島勇作(高倉健)。写真を頼まれた花田(武田鉄矢)と朱美(桃井かおり)の車に同乗することに。奇妙な三人旅が続く中、それぞれの過去や悩みが語られる。島は夕張に妻・光枝(倍賞千恵子)を残していた。離婚届は
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深作欣二57・松竹映画「いつかギラギラする日」を久々に観る

1992年公開の松竹映画。バブル崩壊後に放たれたアクション映画。監督は深作欣二、主演は萩原健一。木村一八、千葉真一、荻野目慶子、原田芳雄、多岐川裕美、石橋蓮司、樹木希林などが出演。公開当時より今観た方が響くもんがあるような。あらすじ神崎(萩原健一)は昔の仲間・井村(石橋蓮司)、柴(千葉真一)とともに北海道で温泉ホテルの売り上げ二億円強奪を企む。現金輸送車を襲い計画は無事に成功したが、二億円入ってい
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加藤泰監督・松竹映画「男の顔は履歴書」を観る

1966年公開の松竹映画。主演は安藤昇、監督は加藤泰。出演は中谷一郎、中原早苗、伊丹十三など。あらすじひなびた医院を経営する雨宮(安藤昇)のもとに運び込まれた交通事故にあった男。その男は崔(中谷一郎)。柴田という日本名を持ち、雨宮にとって沖縄でともに戦った戦友だった。出血がひどい崔の姿を見て、雨宮は手術をためらう。他の病院に回している暇はない。しかし、手術したとしても助かる保証はない。雨宮は手術の
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深作欣二17・映画「恐喝こそわが人生」を久々に観る

1968年公開の松竹映画。恐喝専門のチンピラたちの群像劇を描いたもので、メンバーは松方弘樹、佐藤友美、室田日出男、ジョー山中。ジョー山中さんの当時の芸名は城アキラ。有楽町のど真ん中で撮影されたラストシーンが印象的。あらすじチマチマ働くのに嫌気がさしているチンピラ・村木(松方弘樹)。彼はふとしたことをきっかけに、昔の仲間であるお時(佐藤友美)、関(室田日出男)、野口(城アキラ)と共に密造酒でしこたま
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小津安二郎映画「東京暮色」を久々に観る

1957年公開の松竹映画。小津作品の中で異色のダーティー?というか暗めの話。出演は毎度おなじみ笠智衆を筆頭に、原節子、有馬稲子、山田五十鈴など。あらすじ毎度おなじみ笠智衆演じる杉山周吉は、銀行に勤めながら男手一つで子供たちを育ててきた。しかし、長女(原節子)は夫とケンカし娘連れて戻ってくるし、次女(有馬稲子)はチンピラの子供を身ごもるしロクなことはない。次女はチンピラを探し回るが、その時偶然自分の
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深作欣二49・松竹映画「道頓堀川」を観る

1982年公開の松竹映画。原作は宮本輝。監督は深作欣二。主演は真田広之、松坂慶子。当時の大阪ミナミの風景が堪能できる。あらすじ邦彦(真田広之)は道頓堀川に面している喫茶店「リバー」の二階に住んで夕方から働きながら昼間は芸大に通って絵を学んでいる大学生。ある日、道頓堀を見ながら絵を描いていると犬を追いかけてきたまち子(松坂慶子)と出会う。「リバー」のマスター、武内(山崎努)。彼は両親のいない邦彦の親
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渡瀬恒彦・夏目雅子主演映画「時代屋の女房」を観る

1983年公開の松竹映画。原作は村松友視の直木賞受賞作。あらすじ東京の大井にある骨董屋「時代屋」。この家の主人は安さん(渡瀬恒彦)。ある日、野良猫を連れたいい女・真弓(夏目雅子)がそのまま猫と一緒に居着くことに。それからの時代屋は雰囲気が変わる。どこから来たのかとも安さんは真弓に聞かない。相手に必要以上に踏み込まないのが都会の流儀、とばかりに。ある日、真弓が家を出たまま戻ってこない。遊び仲間の喫茶
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