伝説の戦争映画「特攻大作戦」を久々に観る

1967年のアメリカ映画。
監督は個性派ロバート・アルドリッチ。

あらすじと感想

舞台は終戦1年前の1944年。

リーダー役がやたらと似合う少佐リー・マーヴィンはアメリカ軍司令部から
「凶悪犯12名集めて秘密特攻作戦できるように育てろ」と指令を受け人を集める。

囚人には2つの選択肢が。
「特攻作戦に志願」それとも「このまま死刑執行されたい」か。

当然のごとく志願兵となる12人の囚人達。
かくして地獄の訓練が始まるのだった。

ところが元々囚人なのでチームワークもくそもない。
リー・マーヴィンに従う気もさらさらない。

だいたいリーダー自体も勝手気ままな男だから
こんな役目をやらされてるわけで。

しかし真面目な役がこれまた似合う大佐
ロバート・ライアンにムカついて徐々に絆が芽生える。

完全にスポコン映画のノリだ。

鍛え上げられた12人、目標はナチス将校たちの暗殺。
占領下のフランスに潜入し、鉄壁の警護を乗り越え別荘を襲撃せいってそんな無茶な。

しかしオールスター・キャストというには渋めな連中が
それを可能にしそうな感じを出してくれる。

いかつさ満点テリー・サバラス。
まともな役はないのかドナルド・サザーランド。

この頃は俳優一筋ジョン・カサヴェテス。
うーん、マンダム言うとる場合やないチャールズ・ブロンソン。

どっちかといえばあんたら囚人役やろと思える
上官にアーネスト・ボーグナインとジョージ・ケネディ。

顔だけであんたらはオモロい。

とっとと戦場行かんかいと思えるぐらい前半は長いが
コメディタッチとも思える前半と後半のえげつなさの対比が凄い。

撃って撃って撃ちまくり、ドイツ人は皆殺し。
別荘にパーティーに集まった連中を火あぶり。

さすが囚人、人殺し集団。
そんな連中、無事に生きて帰れるはずもなく結構あっさり死んでいく。

そこにドラマは無い。
さて、監督はなんでこんな身も蓋もない後味悪い映画を作ったのか?

要は連合軍も結構むちゃくちゃやっとったというわけである。
戦争で片方の軍隊が正義で片方が悪、なんてあるかいと。

どっちも人殺しですわと。
だからいまだに戦後処理が済んでないなんてのは、全くナンセンスな話である。

だいたいドイツだって公式に謝罪なんかしとりゃせんで。
「あれはナチスがやったことですわ」で片づけてる。

まあその後の戦犯追及は日本の比ではなかったけど。
そういう点では日本の戦争を扱ったドラマの作り方も見直されるべきというか、
もっと事実に沿った視点に正しくしてかんといかんわねえ。

もっとも文句を言う奴はいくら事実に沿ってようが
己の言いたいことを言うだけだから関係ないのだろうが。

それってどうよ?
どこから金貰ってるんだ。俺にくれ(笑)

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