1971年のアメリカ映画。
「ワイルドバンチ」などの西部劇を手掛けたサム・ペキンパー監督と
「卒業」のダスティン・ホフマンのタッグによる問題作。
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あらすじ
数学者のデビッド(ダスティン・ホフマン)は
いろんな事件が起きて物騒なアメリカを捨て
妻エイミーの故郷であるイギリスの田舎に引っ越す。
静かな環境を楽しめると心躍らせるデビッドだが、
ところがぎっちょんちょん、そんなわけはなく
閉鎖的な村人たちから嫌がらせを受ける。
猫は殺されるし散々な目に。
しかし、せっかく静かなとこに来たんだし
争いごと嫌いだしなデビッドは黙ってやり過ごそうとする。
そんなチキンな夫にいら立つエイミー。
研究に没頭してかまってくれない腹いせに
男たちが見てるのを知りつつボディを見せつける。
いつもノーブラだしただのエロ女である。
そんなことしてたらやっぱりかいという話で
ある日元彼とその仲間にレイプされる。
しかも最後には元彼を受け入れているかの如く。
それなのにデビッドは気づこうともしない。
ただ穏やかに穏やかに。なんとかやり過ごそう。
しかし、ある晩村でトラブルを起こした知的障害者のヘンリーをデビッドは自宅に匿う。
若者達が「ヘンリー出さんかい、おらぁ!」
と押しかけるが早く引渡せという妻にデビッドは引き下がらない。
ついにデビッドは銃を持って立ち上がる――。
感想
「堪忍袋の緒は切れるためにある」という話。
人間やらなあかん時はやらなあかんのだ。
我慢し続けたというよりは
自分をなるべく社会の外に置きたい、
関わらず穏やかにいたいと思っていても周りはそれを認めてくれない。
だったらいったろうやないけ!とデビちゃんは暴力に目覚めたのだ。
ラスト、妻を残しヘンリーを連れて
行き先不明の車に乗り込むデビちゃん。
この時見せた彼のすっきりした表情は何なのか。
しかし閉鎖的な村社会というのはどこの国でもあるもんなんだねえ。