1977年公開の「大空港」シリーズ第3弾。
もっとも空港もヘチマもだんだん無くなってくるのだが。
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あらすじと感想
前作の「エアポート’75」とは違い
今回はハイジャックされたジャンボ機が海中に墜落。
そっからどないするかという話である。
まあハイジャックというよりただの強盗じゃねーかという気もする。
主演は名優ジャック・レモン。
こんなとこ出てくるのはもったいないぐらいのコメディの達人。
アホなハイジャッカーがレーダーを避けようとして低空飛行。
そりゃどっかぶつかるわな。
案の定バミューダトライアングルにドボーン!
かくして機長役レモンちゃんの奮闘が始まるのだった。
客には往年の名優が二人。
「第三の男」ジョセフ・コットンと
「風と共に去りぬ」オリヴィア・デ・ハヴィランド。
かつての美男美女感は一切ないけど。
それからドラキュラ伯爵クリストファー・リー。
いつもの悪役とは違い今回はなかなかかっこいい。
終わり方は多少間抜け感があるが。
個人的にはリー・グラント。
赤狩りのブラックリストに載せられ干されても
「シャンプー」でアカデミー賞を獲り見事に復活したお方。
刑事コロンボ「死者の身代金」の犯人役は素晴らしい。
水没したジャンボ機の乗客をどう助けるかというのがポイントだが
まあなんとなくトロイと感じるのはしゃあないか。
本物のアメリカ海軍が出張ってきて
本物の救助装備を使うのはそれなりに迫力がある。
3作連投ジョージ・クルーニーじゃない
ケネディのパトローニは今回ほぼ何にもしていない。
スケジュールの都合だったらしいが。
ひょっとすると映画「人間の証明」に出ていたからか?
時期的には合ってるような気もするがどうだろ。
評価がだんだん低くなっていくこのシリーズだが
個人的にはこの作品嫌いではない。
まあもうちょっとジャンボ機内の人間を中心に
ドラマを組み立てられんもんかと思うけど。
左腕吊りながら奮闘するレモンちゃんの友達役、
設計技師のおっさんが好き。
「事件記者コルチャック」の人だわな。
レモンが救助を求めるため命を賭けて出ていくシーン。
レモン「他に何か言うことはないか」
コルチャック「ありすぎるぐらいだが、今は……時間がない」
このシーン好きだな。