2017年テレビ東京系で放送。
松本清張没後25周年特別企画として制作された。
原作は松本清張の同名短編ミステリ。
主演は村上弘明。剛力彩芽、陣内孝則、松下由樹、水沢アキ、田中美奈子などが出演。
あらすじ
山梨の温泉旅館で殺人事件が発生。
被害者は安西澄子(田中美奈子)と名乗っていた女性。
県警捜査一課の山岡(村上弘明)と伊崎美里(剛力彩芽)は
被害者と滞在していた男と、いなくなった仲居の行方を追う。
澄子の解剖にあたったのは
変わり者と評判の法医学教授・立花(陣内孝則)。
やがて仲居が死体で見つかり、他殺と判明。
犯人は同一人物か、それとも別々の事件なのか。
一つ一つ丁寧に捜査を積み重ねていった結果、
被害者と容疑者の素性を掴む山岡と美里だが、容疑者は首を吊った状態で発見された。
事件は解決したかに見えたが、その裏には――という話。
感想
引っ張り方はすごくいい感じ。
刑事が事件を追って行って一つ一つ事実を掴んでいく。
そして被疑者死亡に終わらせることなく真実を得る・・・
とそこはいいんだけど、肝心の誤差ってものと真犯人がイマイチかなと。
イマイチというかあっさりというか。
そこは誤差に関して対立するなり見せ方はいろいろあるかなあ。
同じトーンの人が多いんだな、たぶん。
刑事と法医学教授という組み合わせもちょっと。
そこは原作通り嘱託医と病院長にした方が誤差って点では出るのよね。
法医学の話や地域医療の話、不審死がどのように片づけられてるかもわかるし。
刑事の捜査をメインにしちゃったとこがまあどうかなと。
ドクターを2人メインにしてそこに警察の捜査が絡んだ方がね。
引っ張り方がよかっただけに終わりの方がものすごくチープに見えてしまう。
ものづくりってのは難しい。だからこそ楽しいわけだが。