松本清張ドラマ「眼の気流」を観る

1994年のテレビ東京開局30周年記念ドラマ。
原作は松本清張の同名短編ミステリ。
主演は的場浩司。二谷英明、佳那晃子、大澄賢也、佐藤B作などが出演。

あらすじ

岐阜県恵那でタクシー運転手をしている末永(的場浩司)。
ある日、30代の派手な女・澄江(佳那晃子)と
チャラい男・宇津美(大澄賢也)を乗せたのだがこれがとんでもない客。

車内でいちゃつくわ、偉そうだわで
仕事じゃなければ中指突き立てて叫んでやりたいところ。

縁あって東京に出てタクシー運転手になった末永は
偶然にも澄江を再び乗せることに。

しかし、隣にいるのは白髪の紳士・小川(二谷英明)。
どうやら澄江は小川の後妻で、小川に隠れて宇津美と浮気している模様。

そして再び、澄江と宇津美を乗せることに。
二人は小川殺人計画を話すのだった。
末永は迷ったあげく小川に接近するのだが――という話。


感想

タクシー運転手を主人公にした内容で、
いかにも松本清張らしい目の付け所というか。

意外にもドラマ化はこの一作だけ。
それはまあ無理もないかなあという気はする。

刑事を主人公にすれば比較的簡単なんだろうけど
末永もしくは小川を主人公にするとインパクトがちょいと薄い。

末永と小川の心の交流は嫌いではないけど。
これでいくならはっきり共犯関係をわかりやすくして
もっと二人の心の交流の線で押した方がもっと心情が乗っていけるんじゃないかなあ。

見せ方というのは繊細で難しいもんだ。

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