アカデミー賞受賞作品「アラビアのロレンス」を久々に観る

1962年公開の大作映画。
監督はイギリス映画界の巨匠、デビッド・リーン。
主演は本作で大ブレイクしたピーター・オトゥール。
アレック・ギネス、アンソニー・クイン、オマー・シャリフらが出演。
錚々たるメンバーによる男のドラマが画面いっぱいに炸裂する。
第35回アカデミー賞では、7部門制覇という圧倒的評価を受けた。

あらすじと感想

ひたすら男臭さ全開のドラマ。
ま、なんせ女性はまーったく出てこない。
ここまで出てこないとかえって清々しい。

実在したイギリス陸軍将校のロレンスが主人公。
彼が率いたオスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた作品。

いわゆる歴史映画なわけだが、
主人公の交通事故死から話が始まるため
初めて観る人は結構面食らうかもしれない。

葬式には結構人が来るけれど
新聞記者が話を聞いても評価はまちまち。
なもんで、実際どうだったのかってことで話に入って行く。

こういうやり方はなかなかうまいですな。

簡単に言えば軍隊の中でそれほど認められてなかった主人公が、
得意の言語を活かした任務に就いているうちに生きがいを感じ始めた。

それまで抱いていたコンプレックスが
現地の部族と触れ合う中でほぐれていっちゃう。

戦いに悩みながらも着実に成果を出していたんだけど
調子に乗りすぎてある日捕まっちゃって運悪く男色の将軍にカマ掘られる。

それから狂気に目覚めちゃって
「ダマスカス行くぞ! オメーら、ついてこい!」状態に。
荒くれどもを編成し、行く道行ったれてなもんで相手をボコボコにしていく。

要は男の機能を無くしたから暴力的になってったわけだ。
ま、はっきり描かれているわけではないけどそういうことなのでは。

今は知らんけど鉄砲玉になる人ってそういうことがきっかけっていうじゃない。
己のためか国のためかわからんまま、
砂漠で戦い続けたロレンスは結局捨てられるハメに。

このあたり企業とか組織は何でも同じもんですな。
個人が結局利用されて無残に滅んでいく姿。

ま、こういう点がドラマチックに描かれているわけで。
そりゃアカデミー賞7部門獲りまっせ。
少々長いけどね。一度は観ておいて損はない作品。

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