青春音楽映画「あの頃ペニー・レインと」を観る

2000年公開のアメリカ映画。
製作から脚本、監督まで手掛けたのはキャメロン・クロウ。
実際に音楽ライターをやっていた彼の自叙伝的作品と言われている。

あらすじ

舞台は1969年のサンディエゴ。
飛び級で進学するぐらい才能豊かな少年・ウィリアム(パトリック・フェジット)。
厳格な母親のもとで育ち、将来は弁護士を嘱望されている。

姉のアニタ(ズーイー・デシャネル)はそんな母に反発。
家を飛び出し今ではCAをやっている。

アニタが残してくれたレコードを聴いてロックに目覚めるウィリアム。
1973年、15歳になった彼はロック・ジャーナリストとしての道に。

伝説の名手レスター・バングスに師事し
腕を上げたウィリアムは「ローリング・ストーン」誌の記者に抜擢されることに。

そこで人気急上昇中のバンド「スティルウォーター」のツアーに密着取材。
ウィリアムはそこでペニー・レイン(ケイト・ハドソン)と出会い恋に落ちるのだが――という話。


感想

青春映画として、また音楽映画として評価の高い作品。
さすがアカデミー賞脚本賞受賞作だけあって、よくできてる。
邦題もいいしね、センスを感じる。

そういやキャメロン・クロウの元嫁はんって
ハートのナンシー・ウィルソンだったよねえ。

「初体験リッジモンド・ハイ」の原作・脚本を手掛けた様に
青春映画や人間の成長物語をやらせると抜群に上手いですな。

スティルウォーターは架空のバンドだけど
モデルの一つとして言われているのはオールマン・ブラザーズ・バンド。
そうか?と思うんだけど。デュアン・オールマンはもう死んでるし。

どっちかといえばレーナード・スキナードの方が近いような。それも違うか。
ま、サザンロックといえばねえ、オールマンなのかなって感じ。
いろいろ混ぜ合わせてガラガラポンしてるんでしょうけど。

ロードムービーでもあるし、商業化の波に乗せられていく姿、
それぞれの登場人物の人間臭さが印象深い。

なかでも師匠であるレスターの描き方なんてのは好きですな。
ケイト・ハドソンはゴールディ・ホーンの娘だもんねえ、やっぱり血は争えんもんですねえ。
まだ41歳なんだし、もっと伸びてもいいだろうに。
この頃の数年間が絶頂期というのは、ちと寂しいような。

オカンも19歳でオスカー獲ってたからねえ、似たようなところあるけど。
ま、ロックの歴史を振り返りながらそんな部分も楽しめてしまうのも魅力。
ラストの意外性も相まって、なんか清々しい気持ちにさせてくれる映画。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る