1955年製作のアメリカ映画。日本では1956年に公開。
監督はアルフレッド・ヒッチコック。
シャーリー・マクレーンのデビュー作。すでにオカン役だけど(笑)
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
めっちゃ紅葉の美しい森に突然響いた銃声。
ちょうどおもちゃの銃を持ってうろついていた(うろつくなよと思うのだが)
4歳の男の子アーニーは男の死体を発見。
実感がわかないのか、普通に帰っていきやがった。
次にやって来たのは元船長のアルバート。
おっさん、ウサギ狩りに来ていたのでわしの弾当たったんちゃうと思いこむ。
引きずってどっか隠しとこうと思うのだが(それもアカンヤろ)
そこにアパートの隣人であるグレイヴリーがやってくる。
おばはん、「なんか困ったことあって?」じゃねーよ(笑)
死体があるだろうが、そこに。おばはん、ハイヒールでつつきやがる。
挙句の果てにこれは事故よ、お茶でも飲みましょう(笑)
救急車呼んで警察に連絡せんかい。
アーニーの母親、ジェニファー(シャーリー・マクレーン)も迎えに来てとっとと帰るし。
その後も近眼の医師はこんなとこまで本読みながら歩くんじゃねえって話で、
死体に躓いても気づかず歩いていきやがる。医者失格だ、オメーは。
浮浪者は死体の靴だけ盗んでいきやがるしロクなもんじゃない。
そうこうしているうちに死体の名前はハリーと分かってくるのだが、
今度は寄ってたかってひょっとして自分のせいかもと思いだし、
ハリーの死体を埋めたり掘ったりし始める――という話。
感想
一歩間違えればとんでもキワモノ話を
ユーモアあふれるスリラーコメディにできるのはさすがヒッチコック。
とにかく出てくる奴ひたすらとぼけてやがる。
共通しているのはだーれも死体を怖がっていない(笑)
一番ふざけているのはジェニファーに恋する画家のサムという野郎で、
森をスケッチしていて絵の中に足が出てきたから死体に気づくってお前はアホか(笑)
しかもジェニファーに会ったら死体のことなんざ完全に忘れやがる。
哀れハリーは靴を盗まれて埋められて掘り返されてまた埋められて。
靴下ばーかり映されてまあ散々な目にあう。
久々に観て思うのは、実はこれたった一日のドラマなんだよねえ。
そのあたりもねえ、やっぱり上手いんだよなあ。
死体について登場人物があーだこーだ話しながら、恋が芽生えていく。
これがブラックユーモアでなくて何であろうか。
しかもハリーってジェニファーの夫じゃねーか、一応。
おばはんはハイヒールで蹴ったからハリーが死んだのかもって
ちょいとつついたぐらいで誰が死ぬかよとか、
なんでやたらと扉が開くのよとかいろいろ遊び心に満ちた快作。