1989年公開のアメリカ映画。
ロマンティック・コメディという言葉を定着させた名作。
原題は「When Harry Met Sally…」。邦題を「恋人たちの予感」にしたセンスが素晴らしい。
監督は「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー、脚本はノーラ・エフロン。
主演はビリー・クリスタルとメグ・ライアン。
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あらすじ
サリー(メグ・ライアン)はひょんなことから
友達の恋人・ハリー(ビリー・クリスタル)と
引っ越し先のニューヨークまで相乗りする羽目に。
彼女がいるのに自分を口説いてくるようなハリーにサリーは嫌悪感。
かたやハリーも冗談も通じない堅物女に辟易する。
車の中で繰り広げられる「セックスは男と女の友情を妨げるのか?」話は
11年経って偶然再会した後も形を変えてずーっと続く。
果たして二人の間に愛は芽生えるのか、それとも変わらぬ関係のままか。
売り言葉に買い言葉、くっつきかけたりぎくしゃくした関係のまま、大晦日を迎える――という話。
感想
最初に観たのはたぶん金曜ロードショー。
リアルタイムで劇場で観た覚えはない。
高校生だったし、田舎だったし、あの時映画館なんか行ってない。
それでも一年後ぐらいには吹替で金曜ロードショーでやってた。
まあ観た時のインパクトたるやもの凄かった。
多感な時期に観たものは鮮烈だねえ。
とにかく何回観てもセリフのやりとりが素晴らしい。
思ったことはどんどんしゃべるハリー(笑)
でも不思議と不快感がないんだな、これが。
まあこんな友達オレはいらんけど。
映画「カサブランカ」の結末がどうのこうのってとこから
男女の友情は成立するかどうかって話になっていく。
これが上手いんだなあ、ホント。
ハリーが言う「男は魅力感じる女と寝たいし、魅力感じなくても寝たい」
ってのはまさに真理(笑)
で、なんだかんだ言いながら何でも話せる関係が始まっていく。
こういうのに憧れたなあ。現実はそう上手いことはいかんのだが。
電話で話しながら「カサブランカ」観てるとことか。
サリーが観てたらハリーも観始める(笑)こういうとこがセンス感じる。
しかし振り返れば若い頃ってよくあんな長電話したなあと思うことがある。
「電話なら素直に話せるのに」って言われたのにはドキッとした。
閑話休題。
まあ最初観た時のどインパクトはやっぱりレストランのシーン。
カッツ・デリカテッセンね。今はあれだけど当時はポカーンとなった(笑)
ニューヨークの風景やジャズを中心としたBGMなどなど。
遠回りして幸せになっていく人間関係。いや~現実にはないわあ(笑)
だから映画観るんだけど。
この時、ビリー・クリスタルは本国では有名だけど日本では全然。
メグ・ライアンはトップガンに出てたけどまだそれほど知られてなかった。
ここから有名になってくけどねえ、今の姿は残念ですな。
ロブ・ライナーは「スタンド・バイ・ミー」があったし、
時代をもっと作っていくと思ったんだけどねえ。
2007年の「最高の人生の見つけ方」なんかは好きだけどね。
もともと子役だから俳優もやったりしてるんだけど
監督に専念した方がもっと成功できたんじゃないかなあ。
ノーラ・エフロンはこの後メグ・ライアンとコンビを組んで
「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」を作るわけだけど
「恋人たちの予感」を超えるものではなかったような。
もうお亡くなりになってますけどね。
こういう映画は一度はやってみたいなあ。