1971年公開のアメリカ映画。
カーアクション映画でもあり、ロードムービーでもある。
アメリカン・ニューシネマを代表する一本。1997年にTVムービーとしてリメイクされた。
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あらすじ
車の陸送を生業としているコワルスキー(バリー・ニューマン)。
ある日、請け負った仕事で「お前、どんだけ早く行けるか」大作戦の賭けをすることに。
デンバーからサンフランシスコまで15時間。
「行ったろうやないか、コラ」とコワルスキーは車を走らせる。
白バイがこようが少々道壊れていようが何のその。
本人は普通に運転しているつもりだが、警察にも面子がある。
ついには二つの州をまたぎ、警察に追いかけられるハメに。
だが、その様子を知ったディスクジョッキーや通りの人々が応援。
果たしてコワルスキーは無事に車を届け、賭けに勝つことができるのか――という話。
感想
ひょんなことから賭けをすることになり、
ひたすら車を走らせるという実にどシンプルな映画。
退屈しないように元警官であったことなど
フラッシュバックで過去を挿入し、人物像を膨らませている。
要するにどんだけ世の中に嫌気さしとんねん、って人物なんだなコワルスキーは。
で、本人は勝手気ままに車を走らせているだけなのだが
周囲が勝手に盛り上がりヒーローに仕立てていく。
こういった部分を全部含めていかにも70年代初頭の映画だなあと思う。
ラストはあっけねえなあといつ観ても感じる。
これはこれでありだとは思うけど。
しかしまあ、カーアクションだけでみても
ムスタングでサンフランシスコの街を疾走する「ブリット」や
これでもかと犯人を追跡する「フレンチコネクション」であったり
はたまた川を飛び越える「西部警察」の方がインパクトあったりするのよね、正直。
やっぱりカーアクションって都会を疾走するから絵になるんだよなあと。
周囲が勝手に盛り上がりヒーローにしていくドラマ性も「狼たちの午後」とか。
そっちの方が感情移入していくんだよねえ。
ま、そんなこと百も承知で作っているんだろうけど(笑)
これはこういう映画なんだ、という自己主張は感じますな。