1977年公開の東映映画。
さそりシリーズ番外編というか続けて考えりゃこれがシリーズ最終作。
主演はひたすら美しい夏樹陽子、監督は小平裕。
地井武男、舘ひろし、石橋雅史、織本順吉などが出演。
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あらすじ
平凡なナースだった松島ナミ(夏樹陽子)だが、
恋人・西田(南条竜也)が明かした秘密を聞いたことで運命が変わってしまう。
西田の勤める病院では政界の黒幕が入院していたのだが、
巨悪の指示を受けた院長・加藤(織本順吉)がその男を謀殺しようとしていたのだ。
告発しようとした西田だが電気ショックを受けさせられ廃人に。
黒幕は死亡し、生き証人はすべて闇に葬られた。
ナミもまた精神病棟に放り込まれ、患者たちの餌食に。
さらに濡れ衣を着せられ女子刑務所に収監されてしまう。
復讐の炎を燃やす「さそり」に変身していくナミだが、
刑務所内では女囚の壮烈な苛めが待っていた。
さらにナミを憎む看守・梶木(地井武男)と手錠で繋がれるのだが――という話。
感想
バイオレンスなチイチイと手錠のままの脱獄を敢行する我らが陽子さん。
まさに美女と野獣状態だが、ライフルがこの上なく似合う舘ひろしの
追跡から逃れるうちにいつしか友情が生まれてくる…というのはよくある話。
脱獄してからのアクションが見どころで発電所跡のところなんか結構いい感じ。
刑務所内での看守の話はそれまでより細かく描かれているような。
さそりであってさそりでないというか、外国的な感じがするんだよねえ。
一種の青春映画みたいな。
アクション映画もこういう描き方するとまた違うかもねえ、今でも。
あとは加藤役の織本順吉さんが秀逸。
悪だくみしながらいきなり体操始めたり(笑)
あのシーン笑えるんだよなあ。バナナもう1本とか言い出したりとか。
無機質なようで一番人間的なさそりかもしれんよね、ある意味。