名作映画「ブラック・サンデー」を久々に観る

1977年製作のポリティカル・アクション映画。
原作は後に「羊たちの沈黙」で大ヒットを放つトマス・ハリス。
新聞記者・編集者を経てこれがデビュー作だった。
監督はジョン・フランケンハイマー、主演はロバート・ショウ。
最高によくできた作品なのだが、パレスチナ問題を取り扱っていたため、
日本では公開間際に上映中止になってしまった伝説の名作。

あらすじ

ベトナム帰りで心身ともに傷ついたマイケル(ブルース・ダーン)。
祖国に帰っても彼を待っていたのは愛する妻の裏切りと周囲の冷たい視線。

社会にも世間にも絶望したマイケルは、
アメリカに潜入したアラブ・ゲリラの女幹部ダーリア(マルト・ケラー)らとテロを計画。

一方、イスラエルの諜報部員・カバコフ(ロバート・ショウ)は、
祖国のプレッシャーを受けながらテロを未然に防ぐべく孤独な戦いを強いられるのだが――という話。


感想

久々に観ても最高に面白い。
イスラエル特殊部隊とゲリラの銃撃戦を始め、
双方の丁々発止のスリルあるサスペンスがたまらない。

なんちゅうてもスーパーボウル会場の上空に現れる飛行船のインパクト。
このアイデアだけで飯が食えるというものだ。
ここまで盛り上げて持ってきゃいいんだから。

でも、下手な人だとここまで盛り上げられんのよねえ。
最初とクライマックスって割と誰でも思いつくわけで。
本当の技量が試されるのは真ん中の部分なのよねえ。

ブルース・ダーンとマルト・ケラーがいいんだよなあ。
アイデアの面白さもさることながらそれを上回る人間の面白さ、哀しみ。

やっぱり事件の面白さに引きずられず
人間の面白さを書かなきゃいかんのだとあらためて教えてくれる名作。

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