1963年公開の大映時代劇映画。
原作は南條範夫、監督は井上梅次。
主演は市川雷蔵、天知茂、金子信雄、高千穂ひづる、万里昌代らが出演。
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あらすじ
時は戦国時代。
百姓の二宮香之助(市川雷蔵)は武士に憧れていた。
ある日、軍監・篠村佐兵太(金子信雄)が二宮のもとを訪れ、
召し抱えてくれるという。
喜んで篠村のもとを訪れるが、与えられた役割は影武者。
三田谷城城主・池本安高(市川雷蔵・二役)は二宮と瓜二つ。
影武者に雇われ特訓を受けた二宮は、
今では側室・小萩(万里昌代)と床を共にしても悟られないほどになった。
ところが、二宮が初めて合戦に出た日、
安高が左目に矢を受け失明してしまう。
当然、二宮達影武者も左目を潰さねばならず、
3人のうち1人が逃げ出すが篠村に捕まり斬り殺される。
そして、敵の夜襲を受け三田谷城が陥落した時、安高は右腕を失う羽目に。
このままでは右腕も斬り落とされると恐れた二宮は、
なんと安高を殺害し影武者を飛び越え一国一城の主になるのだが――という話。
感想
武士に憧れ影武者として雇われた男の悲劇を描いた作品。
安高のクセを習得するため特訓を受けるさまはスポ根映画みたいなもんだ。
きれいな女を抱けてウハウハと思いきや
城主が傷つきゃ影武者も同じように傷つけられる。哀れだ。
同盟を結ぼうが何しようが平気で裏切る戦国時代。
やり手の武将を演じる天知茂さんは相変わらず渋い。
そして金子信雄さんはここでもやっぱり悪だくみ。予想を裏切らない。
最後の方はもっと刈り込んでもいいんじゃないかねえと思うのだが。
でも思ってたより面白かった。