1983年公開の東宝映画。
同年の高部知子主演で制作された連続ドラマは大ヒット。
最終回の視聴率45.3%はいまだ破られない金字塔。
映画も主演する予定だったがスキャンダルで渡辺典子になった。
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あらすじ
個性派俳優の穂波高介(藤田まこと)、
その妻・美知江(いしだあゆみ)、一人娘の由布子(渡辺典子)。
一見幸せそうなこの家庭が崩壊したのは由布子が中学2年生の時だった。
幼い頃に腹部腫瘍の大手術を受けた由布子は
その後遺症で身体が弱く髪が赤かった。
その髪が不良グループに目を付けられボコボコにされてしまう。
傷ついた由布子は家の貯金通帳から10万円を引き出し友人と家出。
互いに責任をなすりつけあう高介と美知江。
女性問題を巡り夫婦は普段からいざこざが絶えなかった。
2日後、補導された由布子は家に戻るが学校には行かないという。
家庭教師をつけたりするも由布子の生活はどんどん荒んでいく。
わらにもすがる想いで夫婦は警視庁の竹田(林隆三)のもとへ――という話。
感想
大反響を呼んだ原作、連続ドラマに比べて映画版の方は知られていない。
しかし、これがなかなかの作品なのだ。
当時はまだまだテレビから映画になったものに対して偏見があった。
必殺なんかも映画版Ⅲなんか名作なのにあんまり評価されてない。
ま、確かに劇場用映画にリメイクしてひどいのもあったのだが。
それはさておきこの映画版。
なんちゅうても脚本が新藤兼人。
こういう社会派というか告発ものには向いている。
それから棚ぼた主演の渡辺典子。
地味に生き残ってるというと失礼だがなんちゅうても「角川三人娘」。
悪魔が乗り移ってるかの如く怪演をかましてくれる。
いしだあゆみをボコボコにするしーんなんてのはえげつない。
で、監督は斎藤光正。
日活出身らしい青春映画を作ってくれる。
どっちかといえばテレビ時代劇のイメージが強いけど。
DVDになってないんだよねえ。もったいない。