1994年初刊の法廷ミステリ。朝日岳之助シリーズの第6弾にあたる。1995年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。タイトルは「顔の見えない殺人者」でテレビドラマシリーズも第6弾だった。あらすじマンションの一室で若妻が絞殺死体で発見された。被害者はタクシー運転手・速水の妻・咲子。容疑者は少年3人で、その一人は速水が捕まえてきた。少年の母親から弁護の依頼を受けた朝日。朝日はリーダー格の少年・川之江に見
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1991年刊行の千草検事シリーズ最終作。1997年に渡哲也主演で土曜ワイド劇場でテレビドラマ化された。あらすじ大手薬品メーカー社長・大原の家の庭で、お手伝いの恩田糸子が何者かに強姦され首を絞められ殺された。容疑者として浮上したのは医大の主任教授・久保。日本産婦人科学会常任理事で地位も名誉もある久保がなぜこのような犯行に及んだのか。アリバイがあって殺害動機もなく証拠もない。しかし久保は犯行を認めて譲
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1982年刊行の長編時代小説。あらすじ肥前に生まれ、7歳の時に人買いに売られ大工の修業を積んだ文吉。横浜港建設現場で働いた際、宣教師兼医師として来日していたヘボンから学問を教わった文吉は、アメリカで奴隷解放運動が起きていることを知る。親方をどつきまわして金を奪って江戸を出た文吉は、追分の宿で飯盛女としてこき使われているふじを抱いた。そこで、ふじと同じく幼い頃に買われたかねの死をきっかけに文吉の怒り
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1974年出版の長編ミステリ。1979年に土曜ワイド劇場枠でドラマ化。「危険な夫婦 マイホーム殺人事件」のタイトルで放送された。出演は愛川欽也、音無美紀子、結城しのぶ、仲谷昇、織本順吉など。あらすじ科学雑誌を発行する会社に勤務する篠田久は、妻・睦子、長男・進、長女・直子、次男・護と幸せに暮らしていた。ところが、大規模団地に暮らすこの家族に突如不幸が訪れる。睦子が殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ
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1976年出版の長編本格ミステリ。1982年に土曜ワイド劇場枠でテレビドラマ化。香山美子、川津祐介、火野正平、畑中葉子などが出演。あらすじ銚子の海に落ちた車から男女4人の遺体が発見された。現場の状況から殺人事件と推定する捜査陣。ところが、被害者同士には何の繋がりもない。犯行の動機さえ掴むことができず、捜査は難航。たった一人の肉親の母を失った令子は真相の究明に乗り出す。だが、その行く手にはいくつもの
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1960年刊行の長編ミステリ。第14回日本推理作家協会賞受賞作。直木賞候補にもなった。1961,1970,1985年と3回テレビドラマ化されている。あらすじ本多社長のワンマン経営に反発し、泥沼化した「本多銃砲火薬店」の労働争議。経営陣の肝入りによる第二組合が作られ、ますます熾烈になる中、社長の一人息子・昭一と恋愛中の第一組合に属する花城由紀子が突然失踪。失踪から二日後、山梨県の昇仙峡で昭一の遺体は
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2018年刊行の時代小説。あらすじほんの少し前までは連日吉原に通い、けんかに明け暮れていた若き日の徳川光圀。ところがそれに飽きたのか、最近では書を好み水戸藩お抱えの者たちと語らうなど学問に目覚めていた。そんなある日、光圀は増える浪人たちが何やら企んでいるらしい噂を聞きつける。さらにその背後には紀州の徳川頼宣も絡んでいるというから捨ておくわけにはいかなくなった。真相を解明するべく、光圀は尾張の徳川光
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1975年初版の長編ミステリ。1983、2006年にテレビドラマ化されている。あらすじ女子大生・立夏子はバイトしているバーで出会った中小企業社長・朝永に心中を持ちかけられる。虚無的な気持ちになっていた立夏子は婿養子に入ったものの先妻を無くし、今は肩身の狭い思いをして倒産寸前だという朝永に同情して一緒に伊豆の山中に向かう。睡眠薬心中を図ったものの、立夏子は蘇生。ところが、傍らの男はナイフで刺殺されて
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1967年初刊の近松茂道シリーズ初の長編作。表題作のほか、「殺人へのよろめき」「殺意の審判」の2短編を収録。あらすじ深夜、名神高速で商事会社社長・安川が事故死した。その心労から妻が病死した後、安川の娘・沢本志津子が何者かに絞殺された。捜査にあたった山口警部は社内の複雑な状況に戸惑いながら、容疑者と思われる人間でただ一人アリバイの無かった社長秘書・関口友子を逮捕する。しかし、神戸地検の近松検事は一歩
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2013年初刊の歴史小説。あらすじ天下統一に向けて着々と歩んでいる織田信長。一方、用済みになった功臣を悉く追い込んでいるのを見て、秀吉や家康など周りの者は戦々恐々としていた。さらに信長に虐殺された伊賀者の残党が命を狙い続ける。誰もが信長を葬ることと自分の運命を両天秤にかけながら策略を巡らす中、運命の日を迎えることに。信長を葬ったのは果たして誰か――という話。感想めちゃくちゃ面白い。本能寺の変は赤穂
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