フリーライター Sakamoto Norio ブログ

このミス大賞・映画「チーム・バチスタの栄光」を久々に観る

2008年の日本映画。第4回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した現役医師・海堂尊の原作を映画化。原作と大きく違うところはなんちゅうても主人公の田口が男ではなく女だということ。演じたのは竹内結子。 舞台は東城大学医学部付属病院。成功率60%といわれる心臓手術「バチスタ手術」の専門集団「チーム・バチスタ」は26回連続手術成功という奇跡的な記録を成し遂げていた。しかし、突如3例続けて術中死が発生
>>続きを読む

内田康夫「藍色回廊殺人事件」を読む

1998年初出の作品。舞台は徳島県、吉野川可動堰問題を扱っている。2007年にTBSで映像化。あらすじ四国八十八カ寺の取材で徳島を訪れた浅見光彦。第五番「地蔵寺」の本堂の裏手にある五百羅漢で出会った女性をモデルに写真を取り名前を聞いた。女性は今尾賀絵と名乗った。脇町の図書館に勤めているという。祖谷渓を訪れ取材する中、迷宮入り直前の殺人事件の存在を知り興味を抱く光彦。翌日、脇町の図書館を訪ね賀絵に会
>>続きを読む

内田康夫「『信濃の国』殺人事件」を読む

1985年初出の「信濃のコロンボ」こと竹村警部の活躍を描いた作品。2003年にテレビ東京で中村梅雀主演で映像化。あらすじ信州毎朝新聞の編集局次長・牧田が絞殺された。前日に口論していた部下の中嶋が疑われるが、同僚の青木や新妻の洋子が彼を助ける。しかし、恵那山トンネル・長楽寺・寝覚ノ床で次々と絞殺死体が発見される。大阪出身の洋子が発見現場が長野県歌「信濃の国」の4番の歌詞に出てくる地名と一致することに
>>続きを読む

名作ハードボイルド・結城昌治「裏切りの明日」を読む

1965年初出の作品。その時のタイトルは「穽」だったが1975年刊行時に「裏切りの明日」に変更。1975年に原田芳雄主演で連ドラ化、1990年に工藤栄一監督・萩原健一主演でVシネ化。日本における警察小説のはしりの1つといえる本作。悪徳警察官が主人公というのは当時としてはタブー的設定であった。刑事が主人公の犯罪小説ともいえる。主人公沢井は警察官になった時から悪事に手を染めていたわけでなく、どちらかと
>>続きを読む

西村京太郎461「鎌倉江ノ電殺人事件」を読む

2009年初出の作品。2012年にフジの十津川捜査班シリーズで「鎌倉電鉄殺人事件」として映像化。同年月曜の渡瀬恒彦のシリーズで似たようなタイトルで映像化作品があるがこちらの原作は「湘南アイデンティティ」。となっているけどそれもまた違う気がする。渋谷のマンションで大学生が毒殺された。現場にはおもちゃの江ノ電が残され「2」の数字が。十津川と亀井は鎌倉に向かう。すると翌日、江ノ電で女性の轢殺死体が。しか
>>続きを読む

ウィル・スミス主演映画「幸せのちから」を久々に観る

2006年のアメリカ映画。日本では翌年公開。全財産21ドルから立ちあがったクリス・ガードナー親子の実話に基づいた感動作。あらすじ1981年、サンフランシスコ。クリス・ガードナー(ウィル・スミス)は医療機器のセールスマン。しかし家賃の支払いもままならず、家計を支えてきたパートナーのリンダ(タンディ・ニュートン)の忍耐も限界。5歳の息子クリストファーにだけは寂しい思いをさせたくないと頑張ってはいるのだ
>>続きを読む

時代劇映画「郡上一揆」を久々に観る

2000年の日本映画。史実に基づく一揆を描いたことが画期的で、地元岐阜県の熱意が伝わる映画となった。あらすじ時は江戸時代中期・宝暦年間のこと。美濃国郡上藩で一揆が起こった。郡上藩主・金森頼錦(河原崎建三)は江戸の藩邸で官官接待に明け暮れる日々。そのツケが百姓たちにまわされひたすら耐えてきたが検見取りを強行するとあっては限界が来たのだ。宝暦4(1754)年8月10日、郡内の各地から農民が八幡城下に集
>>続きを読む

山崎豊子原作・山本薩夫監督映画「不毛地帯」を久々に観る

1976年公開の日本映画。原作はいわずと知れた山崎豊子。当時まだ第3部以降はサンデー毎日に連載中だった。あらすじと感想シベリア抑留11年、飢えと拷問の監獄、それに続く過酷な収容所の中を生き抜いた元大本営参謀の壱岐正が、日本に帰って来た後の第二の人生は好まざるも商社に入り日本の経済復興に尽くすべく2次防の主力戦闘機、ラッキード、グラントの熾烈な商戦に巻き込まれていく。「不毛地帯」とはよく言ったもので
>>続きを読む

西村京太郎118「急行もがみ殺人事件」を読む

1987年初出の作品。2010年に「寝台特急カシオペア殺人事件」として土曜ワイド劇場でドラマ化。あらすじ十津川警部の部下、清水刑事がお見合い結婚した。新婚旅行は東北の鳴子温泉から最上川下り、さらに日本海の温泉を巡るルート。その途中、偶然にも同じルートを巡るカップルを見かける。だが、違う場所では男が別の女といた。そして清水の新婦が何者かに襲われ頭を負傷。さらに見かけた別の女が急行もがみ1号の車内で殺
>>続きを読む

西村京太郎113「寝台特急『はやぶさ』の女」を読む

1986年初出の作品。1987年に「金曜女のドラマスペシャル」で2004年にテレ東でテレビドラマ化。あらすじカメラマンの古賀は東京から熊本・西鹿児島へ向かう寝台特急「はやぶさ」の中で、黒のドレスが似合う女と出会う。シャッターを切った時睨まれたので、お詫びのしるしと思い飲み物を差し入れる。女は断って立ちあがったが急に苦しみ出す。女を介抱した古賀だったが、大阪府警に緊急逮捕される。何が何だかわからない
>>続きを読む

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る