名作刑事ドラマ「Gメン’75」第232~234話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第78弾。

第232話「幽霊殺人」

ゲストは三戸部スエ、今福正雄、蟹江敬三、原良子、水原麻記など。

あらすじ

深夜、不意を突かれて
謎の老婆に刺された立花警部。

犯人を追うGメンはサリー(水原麻記)という
コールガールが関係していることを掴むが、
マンションに向かうとサリーは絞殺されていた。

サリーのマンションに向かった際、
逃げ出した男(蟹江敬三)を逮捕して取り調べ。

男は最初とぼけていたが、
病を押して留置場に来た立花によって犯行を自供。

男はサリーのヒモで、
立花を刺した老婆がサリーの祖母と知り、
覚せい剤を扱っている自分にたどり着かれては困ると
老婆殺害を考えたところ、止めようとしたサリーからなじられ
逆上して絞殺したのだった。

一方、立花は老婆に心当たりは全くなかったが
病室へ襲いに来た老婆の言葉を聞いて過去の事件を思い出す。

「このヤマトンチュウが!」

事件の根は、12年前に立花が扱ったある事件にあった――という話。


感想

いきなり立花警部が刺される出だしがインパクト大。
Gメンと沖縄といえば、第59~61話の
いわゆる「沖縄三部作」が思い出されるが、
本作もその流れにあると言えばある一作。

ただ単に復讐に来たというだけでなく、
バックボーンがきちんと描かれているのが
西島大さんの脚本の真骨頂という感じ。

まあ確かに「今?」って気もするけど。
津川警部補や田口刑事と同じ感想を持つわけだが、
そこの作りもそういう意図あるんかなあって思う。
そう思わせる運びというかね、テクニックを感じる部分。

悪役じゃない原良子さんがなんか新鮮。
サリーが水原麻記さんってのも、層の厚さを感じますな。
金さんは助けに来てくれなかったのだ。

今福正雄さんは沖縄の刑事、
毎度おなじみ相馬さんは鹿児島の刑事。
悲劇の青年、大友龍三郎さんはターミネーターの声の人ですな。
蟹江敬三さんは言わずもがな、
三戸部スエさんはずっと老け役の気がする。

あと高橋ひとみさんの名がクレジットにあるけど、いたっけ?
出たけどカットされたってこともあるしねえ、
そのうちもう一回観てみよ。

第233話「金髪女性 連続殺人事件」

ゲストは細谷有喜子、堀礼文、三角八郎、近藤宏など。

あらすじ

中屋刑事に好意を持つ
ブティック店員・由美(細谷有喜子)が何者かに殺された。
首に針金を巻き付ける犯行の手口から、
最近起きている連続殺人魔の仕業と判明。

由美の母親から手紙を受け取った中屋は、
自分の手で犯人をあげることを誓い、
最上警部(三角八郎)率いる捜査一課とともに奔走。

かつて立花警部と逮捕したことのある
容疑者・片岡(堀礼文)をマークするのだが――という話。


感想

東映刑事ドラマらしい作りが堪能できる作品。
中屋刑事って、知り合った女性が事件に巻き込まれているイメージ。

ま、こういう展開が似合う刑事というか。
逆に言えば、それぐらいしか使い道がないキャラというか。

少年法もテーマに入れているのがいいですな。
悪に年齢は関係ないと思うけどねえ。
若いから更生の可能性があるなんて
性善説ではこれからの時代通用せんのでは。
もちろん、更生する人もおるんだから
色眼鏡で見るのは良くないにせよねえ。

占い師で近藤宏さんが出てきたり
おとり捜査で夏木マリさんがコールガールになったり
場面場面の見どころは結構ありますな。

しかし、ラストの屋上はデジャブ感満載だねえ。
何回出てくるのよ、この場所(笑)

第234話「女たちの拳銃泥棒」

ゲストは山本みどり、頭師佳孝、早崎文司など。

あらすじ

風邪気味で意識もうろうとしていた津川警部補が、
バスの中で何者かに拳銃を掏り取られた。

気づいた津川は犯人を追いかけ身体検査をするが、
拳銃は見つからない。

掏摸捜査のプロ・浜村刑事(早崎文司)と会話するうちに、
掏摸の前科を持つ敏子(山本みどり)がバスの中にいたことを
思い出した津川は、ラーメン屋で働く敏子をマーク。

しかし、体調不良で苦しんでいるところを
敏子とその恋人・健一(頭師佳孝)に助けられる。

健一はチャップリンに憧れるマイムアーティストで、
敏子は知り合ったことで掏摸から足を洗っていた。

やがて、津川の拳銃を用いた事件が起きて――という話。


感想

これまた東映ドラマツルギー全開のお話。
しかし、よくこの人刑事クビにならんなと毎回思うのだが(笑)
いいのだ、キレイだから。

新曲「ウイング」のプロモーションドラマだって
そりゃ出来ようというもの。

山本みどりさんがこれまたキレイで。
時代劇でもよく観たけど。
こういう役が似合うというか、
山本みどり・竹井みどり・沢井桃子って3トップ状態。
あとそこに、三浦リカさんが入ろうものなら
元不良少女が更生したけど悲劇に巻き込まれるドラマの出来上がり。

掏摸という設定が活きてくるラストも必見ですな。

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